レミントン ローリングブロック銃 / Remington Rolling Block Rifle 【小銃】
ローリングブロック銃は、1860年代から1900年頃までアメリカのレミントン社が製造していた後装式小銃である。ローリングブロックというブリーチ(銃尾)閉鎖機構を持つためこの名称で呼ばれる。シングルショットというシンプルな構造だが、大口径の弾薬が使用可能。初期は黒色火薬カートリッジが主だったが、1880年後半に登場した高威力の無煙火薬カートリッジも使用できる。 コンプリートモデル以外にも、多くの既存の小銃がローリングブロック式にコンバートされた。この機構を持つ最初の軍用小銃としては、スウェーデン軍とノルウェー軍の制式銃に採用された「M1867」が有名である。1866年、スウェーデンとノルウェー(当時は、スウェーデン=ノルウェー連合王国)は、両国の新たな軍用小銃を選定するトライアルを開始した。レミントン社以外に、ヘンリー銃、スペンサー銃、シャープス銃、レバーアクションのピーボディ銃、ニードル銃などが提出された。最終的に、価格と部品点数の少なさからレミントン製のローリングブロック銃に決まった。 また、アメリカ軍もローリングブロック銃を採用している。海軍モデルのM1870と陸軍モデルのM1871で、共に.50口径の弾薬を使用する。レミントン社とのロイヤリティ契約が結ばれ、スプリングフィールド造兵廠で製造された。
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