パイパー モデル1908 / Pieper Model 1908 【自動拳銃】 †
M1908は、ベルギーのパイパー社(Anciens Etablissements Pieper)が1908〜1930年後半にかけて製造していた、シングルアクション式の自動拳銃である。 作動方式はシンプルブローバック。FN社のM1900と同様に、銃身上部にリコイルスプリング/ガイドロッドを配した構造をしている。そのため、排莢口はスライド側ではなくフレーム側に設けてある。 後期型(.32ACPモデル)になると、スライドのコッキングセレーションがトライアングラーカット(初期型はスクエアカット)、マニュアルセイフティの小型化、マガジンリリースレバーの大型化、グリップスクリューが2つ(初期型は1つ)、などの改良が施されている。また、銃身を含む全長が延長され、レシーバーも厚めになっているので重量も増加している。.25ACPモデルは、全体的なサイズは.32ACPモデル/.380ACPモデルとほぼ変わらないが、スライドとトリガーガードの形状が変更されている。 基本設計は、ベルギー人の銃器デザイナーであるベルナルド・クラウスによるものを流用している。彼は自身が設計した銃のパテントを各国に売却しており、それを購入したパイパー社が、同社のトレードマークである“バヤール(Bayard。魔法の馬、の意)”*1を銃のブランドに用いて、製造・販売を行っていた。
このページの画像はArundel Militaria*2から転載しています。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照
|