ガビロンド ルビーピストル / Gabilondo Ruby Pistol 【自動拳銃】

リバティー社製のルビータイプ・ピストル
全長銃身長重量口径装弾数製造国
170〜210mm80〜120mm (3.15〜4.72in)850g.32 ACP9+1スペイン

 ルビーピストルは、スペインのガビロンド・イ・ウレスティ(Gabilondo y Urresti。後のLlama社)社が1914年に開発した、シングルアクション式の自動拳銃である。開発にあたっては、ジョン・ブローニングが設計したFN製の自動拳銃「M1903」を参考にしている。

 作動方式はシンプルブローバックハンマーは内蔵式。トリガー上部にマニュアルセイフティ、グリップ底部にマガジンリリースレバーを備えている。後期モデルになると、スライド左側にリベット止めのノブが追加された。これは、フランス軍が使用しているホルスターがタイトな作りの為、銃を抜いた際にセイフティが解除されてしまうことへの対応策である。ノブの高さがある分、ホルスター収納時に銃の左側が少し浮くようになっている。
 材質や表面仕上げの違い、スライドやグリップの長さ、アイアンサイトセレーションの形状、刻印の数や位置など、製造を担当したメーカーによって無数のモデルが存在する。

 第一次世界大戦の勃発に伴い、早急に軍用拳銃を欲したフランス軍は、スペインのガビロンド社にルビーピストルの大量発注を行う。しかし、同社には大量生産の設備が無かったため、スペイン国内の複数の銃器メーカーに下請け発注を行う。それでも製造が追いつかないので、町工場規模の無名メーカーにまで声をかけていたという状況であった。結果として、50社を超えるメーカーで無数のモデルが製造され(最終的に75万挺が製造)、それらの銃はガビロンド製のものと区別して「ルビータイプ・ピストル」と呼ばれるようになった。下請け発注で製造されたモデルの中には、粗悪な材質や荒い仕上げ、暴発の危険性があるなど、低品質な代物も数多くあった。

登場作品ジャンル使用者備考
Daybreak映画フランソワ
Verdunゲームフランス軍兵士
ヴァバンク映画グスタフ・クレイマー
ヘンリク・クウィント
ヴァバンク2映画ダンチュック
仁義なき戦い映画広能 昌三
坂井 鉄也
有田 俊雄
若杉 寛
スパイ大作戦TVドラマシナモン・カーターシーズン1・第12話
ダンケルク映画ジュリアン・マーヤ
地の果てを行く映画ピエール・ジリエス
ウェラー大尉
罪と罰映画エーヴァ・ラークソ
ヘイノネン
ハジキを持ったおじさんたち映画ジャンサプレッサー装着
バトルフィールド V項目参照
ブラックブック映画ハンス・アッカーマンサプレッサー装着
逃走迷路映画フライ
バリー
ロング・エンゲージメント項目参照

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  • フランス軍「軍用拳銃あくして」 ガビロンド「が、がんばルビィ」 -- 2016-08-07 (日) 01:22:29
  • bf1で出ないかなぁ(期待)
    頼むよぉ〜 -- 2016-09-05 (月) 00:05:21
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Last-modified: 2016-08-07 (日) 09:12:52 (2990d)