セマーリン LM / Semmerling LM 【自動拳銃・その他拳銃】
LMシリーズは、アメリカのセマーリン社が開発した、護身用のポケットピストルである。"LM"とはLichtman Modelの頭文字で、これは設計者のフィリップ・R・リヒトマンにちなんだもの。 LM-1〜LM-3まではブローバック方式のセミオートピストルだが、LM-4では手動で装填・排莢を行うユニークな機構を採用している。銃身が前方にスライドすることで排莢、後方に戻ることで次弾の装填を行うなど、仕組みはブローフォワード方式と同じだが、機構をシンプルな手動式に改めることで小型化と耐久性の向上を図っている。そのため、ストッピングパワーに優れる強力な.45ACP弾が使用可能な銃としては、他に類を見ないコンパクトさを実現している。装填・排莢手順は、通常はサポートハンドで銃身を掴むように操作するが、慣れればサポートハンドの親指のみを銃身に乗せ、前方に押し出すようにして素早い装填・排莢を行うことも可能である。 LM-1〜LM-3は露出式ハンマーで、LM-4のみストライカー方式で撃発する。スライドストップ機能は無し。グリップパネルは木製とプラスチック製の他、薄いスチールプレート製のものもある(.45ACPモデルはグリップサイズが太くなるため)。表面仕上げは、ブルーイング/サテンクローム/マットブラックなど。 セマーリン社は後に倒産するが、同社製品のパテントを買い取ったアメリカン・デリンジャー社がLM-4の製造・販売を行っている。 バリエーション
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