ストレイヤーヴォイト インフィニティ / Strayer Voigt Infinity 【自動拳銃】 †
アメリカのカスタムショップ、ストレイヤー・ヴォイト(現インフィニティ・ファイアアームズ)が製作するガバメントクローンのレースガン(競技用自動拳銃)。1911系のカスタムガンながら、そのパーツの大半はSV社内で独自に製作されたものであり、他の1911系カスタムショップとは一線を画したモデルとなっている。
SVが供給するインフィニティのフレームには、シングルカラムの「トラディショナル・フレーム」と、ダブルカラムの「コンペティション・フレーム」の二種がある。両フレームにみられる、インフィニティシリーズを特徴付けるスライド前端まで延長されたダストカバーは、"IED(インフィニティ・エクステンデッド・ダストカバー)"と名付けられ、SVの経営者であるサンディ・ストレイヤーが、最大手のカスタムメーカーである「STI」に在籍した時代にデザインしたものである。なお、STIは同様のダストカバーデザインの「エッジ」を、1997年に発売しており、現在も多くのIPSCシューターに供給している。
トラディショナル・フレームは、IED等を除けば、その名のとおり従来の1911フレームである。いっぽうコンペティション・フレームは、STI時代にストレイヤーがデザインした、独特のダブルカラムフレームで、スチール製フレームとポリマー製のグリップ/トリガーガードを組み合わせたものだ。射手のオーダーに応じて様々な組み合わせが可能で、カスタム性に富んでいる。ちなみにトリガーグループはグリップ側に組み込まれているため、交換は容易。同様のダブルカラムフレームをSTIも供給しており、SVもSTIからパーツの供給を受けているとか。
トリガーやハンマーの形状も特徴的で、何やらおもちゃのピースを組み合わせたようにみえる。SVがインターロッキング・トリガー・システムと名付けたこの仕組みにより、パーツを組み替えるだけで、ストロークなどを変更することが可能である。トリガーグループだけでも15種類、ハンマーも約10種類が用意されている。
インフィニティのスライドは、オーダーによって(もしくは購入者自身の手で)各種後加工を施すことが前提のため、素の状態ではセレーションはおろか、サイトカットも「INFINITY」のロゴ以外なにも施されない。これらは注文時にリクエストすれば問題ない(日本に住んでいる限り全く関係ないが)。セレーションにもいくつかパターンがあって、直接彫りこむのと、彫りこまないタイプがあり、上の写真のタイプは「ソウトゥース・リア・セレーション」というオーソドックスなもの。
写真のモデルは、ブラックの6インチレイルドフレーム、グリップにはシグナチュラ・グリップテープ、5.1ガバメントスライドなどを搭載したオリジナルチューンである。
モデル | 説明 |
1911 | シングルスタックフレームに、5.1インチのガバメントスライド、6インチのロングスライド、もしくはガバメントスライド(専用6インチガバメントフレームを使用する)を搭載したモデル |
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コンペティション | コンペティションフレームを使用するモデル。基本は1911モデルと同じ。 |
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IED | IEDフレームを使用するモデル。 コンペティションフレーム仕様では、スコープマウントを搭載するためのねじ穴などがあるタイプも存在する。 |
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ハイブリッド | 俗称(?)。リブバレル*2にガスポートを開け、コンペンセイターの役割を持たせたものを搭載したモデルの総称。STIも同様のデザインをもつ「ハイブリッド」を発表している。コンペンセイターが一体化したモデルもある。 |
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コマンダー | 4.3インチスライド、デューティフレームを搭載したモデル(本家コマンダーモデルに相当)。 |
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オフィサーズ | 3.9インチスライド、コンパクトフレームを搭載したモデル(本家オフィサーズモデルに相当)。 |
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コンパクトキャリー Tiki”ティキ” | デューティフレーム(シングル、コンペティション)にティキスライド(スライドトップにサイティング用の溝を掘る、角を丸くするなどして、引っかかりを無くした)を搭載したモデル。 ハイブリッド仕様のバレルを装備したモデルや、携帯性を重視した、チタンスライドモデルも存在する。 ティキモデルには、スライド右面に”Tiki"の刻印が施されている。 |
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ブルズアイ | スライド自体にスコープを搭載できるように、トップスライドプロファイル加工を施したモデル。 |
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