ソシミ タイプ821 / Socimi Typo 821 【短機関銃】 †
イタリアのソシミ社(SOCIMI = Società Costruzioni Industriali Milano)が1980年代に製造していた短機関銃。 作動はオープンボルト撃発からのブローバック方式。セレクターやグリップセイフティの配置などから分かるように、イスラエル製のウージーが参考とされているが、随所で改良や差別化が図られている。レシーバーはアルミ合金製で、オールスチール製のウージーに比べ、およそ1kg軽量化されている。バレルも、ウージーより60mm短い200mmとしコンパクト化された。ストックは、レシーバー後端に二つ折りに折り畳むタイプだったウージーのものとは異なり、基部から右側面に折り畳むワイヤーストックとされた。ウージーでは固定式だったバットプレートも、本銃では水平に折り畳める。 タイプ821は、イタリア内務省とイタリア警察特殊部隊「NOCS」、その他幾つかの機関・部隊に配備されたが、1992年にソシミ社が倒産したため、その数は少数に留まってる。一時期、フランキ社から「LF-821」の名称で製造されていたこともあったが、これは成功せずに終わっている。 その他のバリエーションとして、ブリーフケースに収納できる偽装用モデルと、「タイプ821-5 マイクロSMG」というコンパクトモデルが開発されたが、これらは試作型の域を出ていない。
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