ソシミ タイプ821 / Socimi Typo 821 【短機関銃】

ソシミ タイプ821
全長(伸長時)重量口径装弾数連射速度発射形式製造国
400(600)mm2.45kg9mm×1932550発/分S/Fイタリア

 イタリアのソシミ社(SOCIMI = Società Costruzioni Industriali Milano)が1980年代に製造していた短機関銃
 ソシミ社は元々は鉄道建築会社であったが、軍用銃器の開発・製造ビジネスを展開するため、1983年に同国の銃器製造会社であるフランキ社と合弁事業を興す。この時に開発されたのがタイプ821である。製造期間は1984〜1989年で、ソシミ社での自社生産体制が整うまでは、フランキ社で製造が行われていた。

ストック展開状態

 作動はオープンボルト撃発からのブローバック方式。セレクターやグリップセイフティの配置などから分かるように、イスラエル製のウージーが参考とされているが、随所で改良や差別化が図られている。レシーバーはアルミ合金製で、オールスチール製のウージーに比べ、およそ1kg軽量化されている。バレルも、ウージーより60mm短い200mmとしコンパクト化された。ストックは、レシーバー後端に二つ折りに折り畳むタイプだったウージーのものとは異なり、基部から右側面に折り畳むワイヤーストックとされた。ウージーでは固定式だったバットプレートも、本銃では水平に折り畳める。
 その他細かい部分では、ハンドガードアイアンサイトガードの形状が異なり、グリップにフィンガーグルーブが追加された。また、フルオート射撃時のコントロール性を考慮し、連射速度をウージーの600発/分よりわずかに遅い550発/分に抑えている。

 タイプ821は、イタリア内務省とイタリア警察特殊部隊「NOCS」、その他幾つかの機関・部隊に配備されたが、1992年にソシミ社が倒産したため、その数は少数に留まってる。一時期、フランキ社から「LF-821」の名称で製造されていたこともあったが、これは成功せずに終わっている。

 その他のバリエーションとして、ブリーフケースに収納できる偽装用モデルと、「タイプ821-5 マイクロSMG」というコンパクトモデルが開発されたが、これらは試作型の域を出ていない。

登場作品ジャンル使用者備考
うぽって!!項目参照
攻殻機動隊 Stand Alone Complex 2nd GIG項目参照
コール オブ デューティ ブラックオプス コールド・ウォー項目参照
スプリガン項目参照
ディビジョン項目参照

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  • ボルトシステムはUZI同様にオープンでしょうか?? -- akmsu? 2012-11-01 (木) 18:56:21
  • ベースであるUZI同様、オープンボルト式です。 -- 2012-11-01 (木) 23:50:36
  • uziのマガジンは使用可能なのでしょうか? -- 2020-12-26 (土) 00:34:25
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Last-modified: 2020-11-23 (月) 18:20:59 (1254d)