KAC リボルバーライフル / Knight's Armament Company Revolver Rifle 【回転式小銃】 †
アメリカのナイツ・アーマメント・カンパニーが、1990年代初頭に「100m以内で十分な精度を持ち、軽量で携行しやすく、完全消音かつ、しかも排莢を行わない」という要求仕様の元に製作したリボルバー式スナイパーライフル。 スタームルガー スーパーレッドホークの.44マグナム弾モデルをベースとし、銃身は10インチ長のものに差し替えられ、その上から銃身そのものに被せるように、18.5インチ長に及ぶ大型のサプレッサーを挿し込んで使用する。携行時には分割して、ストックやスコープ、バイポッドと共に専用のトランクに収納する設計になっていた。 弾薬は、弾頭重量145グレイン*1、.30口径の特殊な弾頭が、ネックダウンされた.44マグナム弾のケースと組み合された。弾頭部は、前面をプラスチック製シールで覆われたアルミ製ピストンに包まれており、発砲時にはこのピストンシールがゴム製のOリングに被さって、発射ガスをシリンダーギャップ(銃身とシリンダーの間の隙間)から漏らさない仕組みだった。銃口初速は312m/sと記録されている。 100m以内での精度も長大なバレルにより、問題ないレベルに達していたようだが、装弾数や特殊な拳銃弾を使用するという仕様がネックになったのか、結局公式にはどこにも採用されることは無かった。
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