ハイスタンダード フライトキング / High Standard Flite King 【散弾銃】 †

※上記スペックは一例で、実際はモデルによって様々である

　フライトキング・シリーズは、アメリカのハイスタンダード社が1960〜1970年代に製造していた、ポンプアクション式の散弾銃である。
　スポーツ&狩猟用散弾銃として、ユーザーのニーズに合わせ、銃身長/ゲージ/チョーク/ストックやサイトの形状/チューブラーマガジンの装弾数や固定方法/上位モデルと下位モデル・・・など、様々な仕様のバリエーションが作られた(例として、同じ「K-100」というモデルでも、複数のカタログナンバーが割り当てられた)。チューブラーマガジンには標準では5発のシェルを装填できるが、プラグを挿入することで2発に制限することもできる。
　口径別モデルとしては、12ゲージモデルのK-100/K-10/K-101/K-102/K-120/K-121/K-1200/K-1211、16ゲージモデルのK-160、20ゲージモデルのK-200/K-2011、28ゲージモデルのK-2800、.410口径モデルのK-410/K-4111が存在する。チョークの種類は、フル(全絞り)、モデ(半絞り、1/2絞り)、インプ・シリンダー(改良平筒、1/4絞り)、シリンダー(完全平筒)、スキート、交換チョークなどが揃っている。

　フライトキング・シリーズは自社以外でも、数多くの下請け企業で製造が行われていた。サベージ社やスティーブンス社といった中堅企業だけでなく、無名企業や海外企業にも製造を任せていたために品質管理が難しくなり、低品質や不良品を乱発する事態を招いてしまう。結果として、レミントン社やウィンチェスター社、イサカ社、モスバーグ社などの他散弾銃メーカーとの市場競争に敗れ、同社の散弾銃シリーズは1970年中盤に製造終了となった。

　1966年に登場した「K-1200」は映画やTVドラマでプロップガンとして登場することが多く、ショートバレル&延長マガジンのライオットモデルは殊に有名である。

バリエーション †