・作品解説
伝説の魔剣士・スパーダの息子で、人間と悪魔のハーフである銀髪の主人公・ダンテ。自身が経営する店「デビル メイ クライ」で悪魔狩人(デビルハンター)として生活する彼が、人間界侵攻を企む悪魔どもを華麗に退治する”スタイリッシュ・ハードアクション”。二挺の大型拳銃と背中に背負った大剣を駆使したアクロバティックかつ流れるような動きは、このゲームの基本スタンスであり最大の魅力である。
元々はゲーム作品だが、小説・コミック・アニメ・他ゲーム作品へのゲスト出演などの、数々のメディア展開がなされている(ちなみにハリウッドで映画化が決定されているが、数年経った今でも何の進展もない…)。
ダンテ役を演じている声優は『1』(と『ビューティフル ジョー』へのゲスト出演時)がドリュー クームス、『2』がマシュー カミンスキー、『3』と『4』がルーベン ラングドンである。
ちなみにルーベン ラングドンはアクションもこなす人物で、『3』では声優だけでなくダンテのモーション・アクターも演じている(前二作のモーション・アクターは日本人スタッフが担当)。彼は同作品の実写版TV-CMにも出演しており、実際にリベリオン(剣)を振り回したり銃を乱射(銃技のひとつ「レインストーム」もワイヤーアクションで見事に再現している)する姿が確認できる*1。
『1』〜『3』までは全て違う声優が演じているが、「渋さを増した二作目」、「やんちゃな感じの三作目」とシリーズによって受ける印象が違うため、配役が異なっているのはある程度の正当性があるものと受け取れなくもない。
・エボニー&アイボリー
”.45口径の芸術家”の異名を持つガンスミス・ニール ゴールドスタインが、トニー(ダンテの偽名)のために製作した、この世に二つと無いカスタムメイドの大型自動拳銃。連射性重視のアイボリーと、それを補佐する正確性重視のエボニーで一対を成し、通称「エボニー&アイボリー(Ebony & Ivory)」と呼ばれる。ちなみにアイボリーは”象牙”色、エボニーは”黒檀”色を意味し、銃を”ピアノの鍵盤(白鍵と黒鍵)”になぞらえているものと思われる。
本銃はM1911系をベースとしているが、ダンテの驚異的連射スピードに耐えるために、強化材質・肉厚仕様となっている*2。各パーツの噛み合わせ具合を一つずつ調整し、材質も特注品を用いているため、M1911系とは全く別物の新造銃と言ったほうが近い。主な特徴としては、
・コンペンセイター装着、スタビライザー装着
・フィンガーチャンネル付グリップ、グリップ後部にチェッカリング
・カスタムサイト(リア部分はアイボリーがMMCタイプ、エボニーがイライアソンタイプ)
・ハイキャパシティー・マガジン(アイボリーの方が装弾数は多い)
・ハイパワー風の梃子式トリガー
・外装式のカートエキストラクター
・アイボリーはハンマーの軽量化のためリングタイプに変更
・エボニーは左手用の銃なのでエジェクションポートの位置が反対、フィンガーレストを装備*3
性能面以外では、グリップパネルに女性の肖像画、スライドには「Ebony & Ivory」、「FOR TONY REDGRAVE」、「BY .45 ART WARKS」等の刻印が彫られているなど、工芸品として見ても遜色無いだろう。
装弾数は魔力云々の力で、事実上は無制限となっているようだ(詳しくはWikipediaを参照のこと)。大日本技研の無可動キットのスペックだと、全長はアイボリーが290mm、エボニーが295mmである。
余談だが、一作目の「The Legendary Dark Knight(伝説の魔剣士)」モード時の使用銃、及び二作目の隠しキャラクター・トリッシュの使用銃として、「ルーチェ&オンブラ(Luce e Ombra)」*4という大型自動拳銃が存在する。
ディティール・性能等はエボニー&アイボリーとほぼ同じだが、こちらはM1911系のフロント部分をそのまま延長したようなデザインになっている(10.5インチモデルのハードボーラーやオートマグシリーズのようなロングバレル&スライド化に加えて、フレーム自体も延長されているのが特徴)。ちなみにルーチェは”光”、オンブラは”影”を意味するイタリア語である。
自身に向かって飛んでくる大型バイクを二挺拳銃で押し返してしまうほど、驚異的連射能力の持ち主であるというキャラクター性は一作目の時点で確立されている。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
ダンテ | エボニー&アイボリー | 二挺拳銃時もあり 詳細は欄外を参照のこと |
ショットガン | 水平二連式ソードオフモデル | |
ニードルガン | 水中専用銃 フォアグリップ装着 メタルリンク給弾方式 | |
グレネードガン | フリップアップ式サイト リボルバー式弾倉 | |
ルーチェ&オンブラ | 二挺拳銃 ”伝説の魔剣士”時に使用 詳細は欄外を参照のこと | |
トリッシュ | ルーチェ&オンブラ | 二挺拳銃 各種イラストにて所持 詳細は欄外を参照のこと |
マリオネット・灰(帽子) | ショットガン | ダンテの銃と同じ形状 |
ガンアクション面では、今作から二挺拳銃が全方向対応となった。(使いこなすのは難しいが)前後撃ち・左右撃ち・クロスファイア…等、華麗な射撃スタイルは前作に引き続きスタイリッシュさに磨きがかかっている。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
ダンテ | エボニー&アイボリー | 二挺拳銃時もあり 詳細は欄外を参照のこと |
HK MP5K? | 二挺撃ち | |
ショットガン | 水平二連式ソードオフモデル | |
GD FIM92 | − | |
トリッシュ | ルーチェ&オンブラ | 二挺拳銃 詳細は欄外を参照のこと |
今回は前作の360度対応型二挺拳銃に加えて、ショットガンをヌンチャクのように縦横無尽に振り回して攻撃する技を披露している。弾数無制限という設定を最大限に活用した、『デビル メイ クライ』ならではのガンプレイである(本来なら装弾数2発のショットガンでは不可能な技であるから)。
また、敵の斬撃をガンスピンで捌く荒技も見せてくれる。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
ダンテ | エボニー&アイボリー | 二挺拳銃時もあり 詳細は欄外を参照のこと |
ショットガン | 水平二連式ソードオフモデル | |
バージル | エボニー | アーカムへの止どめの時のみ |
レディ | CZE Cz75 1st | Cz75 2ndとの二挺拳銃 |
CZE Cz75 2nd | Cz75 1stとの二挺拳銃 | |
CZE Vz61? | カスタムモデル 銃剣装着 | |
カリーナ=アン | 多目的ミサイルランチャー 後部にマイクロミサイル発射口あり 銃剣装着(アンカーランチャーとして使用) |
ダンテの愛銃が、エボニー&アイボリーになる以前のストーリーを描いた作品。ゲーム版では最初からエボニー&アイボリーが登場しているが、それまでは通常の銃を使用していたようだ。正確には、仕事上手に入れた(敵から取り上げた)銃をニールの店に持ち込んで、自分用に強化改造してもらったものを使用していた。だが、トニーの超人的連射速度のおかげで破損したり、戦闘中はデッドウェイトだとしてその場で捨てられるなど、その扱いは散々だった。
そこでガンスミスのニールは、一時しのぎの改造銃ではなく、トニーの能力を最大限に引き出すことを前提とした新造銃の開発を決意。そうして誕生したのが、常人には到底扱いきれない双子の大型自動拳銃「エボニー&アイボリー」なのである。
使用者 | 銃器名 | 登場巻 | 備考 |
トニー レッドグレイブ (ダンテ) | マウザー M712 | 1 | デンバースから強奪(後に改造型を使用) 中古の改造型M712との二挺拳銃 |
ルガー P08 | 連射のし過ぎで壊す ニールとの会話シーンで登場 | ||
コルト M1911A1 | M52Fとの二挺拳銃 仕事で入手した銃 | ||
ベレッタ M52F | M92Fの間違い? M1911A1との二挺拳銃 仕事で入手した銃(銃身はコピー製) | ||
エボニー&アイボリー | 1,2 | 二挺拳銃時もあり 詳細は欄外を参照のこと | |
ニール ゴールドスタイン | マウザー M712 | 1 | 改造弾(弱装弾?)を使用 強化仕様のため大型化 ダンテから渡された銃を改造(発砲無し) |
グルー | コルト パイソン | 1 | − |
ワルサー PPK | サプレッサー装着 | ||
デンバース | GM M3? | 1 | 軍から横流しされた銃 |
マウザー M712 | 密造銃(「HSC」との記述) | ||
デンバースの手下 | GM M3? | 1 | 軍から横流しされた銃 |
ギルバ | ショットガン | 1 | 00BUCK弾を使用 水平二連式ソードオフモデル 予備弾はシェルケース内に8発収納可能 ニールの店で無理やり購入(発砲無し) |
使用者 | 銃器名 | (初)登場話 | 備考 |
ダンテ | エボニー&アイボリー | code:1 "Dante" code:2 "Vergil" | 二挺拳銃時もあり "EVONY"との誤表記箇所あり 詳細は欄外を参照のこと |
原作の設定を踏襲しているが、オリジナルストーリーでの展開である。
使用者 | 銃器名 | (初)登場話 | 備考 |
ダンテ | エボニー&アイボリー | − | 二挺拳銃時もあり 詳細は欄外を参照のこと |
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