LCP(Lightweight Compact Pistol)は、アメリカのスタームルガー社が開発した、.380ACP弾を使用する自動拳銃である。2008年のショットショーで発表された。コンシールドキャリーに特化したサブコンパクトサイズのポケットピストルで、護身用やバックアップガンとして用いられるよう設計された。
非常に小型ながら、作動はティルトバレル方式のショートリコイルを採用している。トリガーは変則ダブルアクションオンリーで、スライド操作を行うと、ハンマーが僅かにコックされる仕組み。トリガーを引くことでフルコックされると共に撃発を行うという、グロックのセイフアクション的な機構を持つ拳銃の一つとなっている。
フレームはアルミ合金製のサブフレームを内包したガラス繊維強化ナイロン製。ハンマーは携行時の引っ掛かりを考慮してスパーレスとなっており、スライド後部のスリットからハンマーの末端が覗いているためコッキング状態を把握できる。排莢孔の後ろには隙間が設けられ、薬室の装填状態が確認できる。フレームの左サイドにはスライドを後退位置に留めるホールドオープン用のラッチを備えているが、射手がメンテナンスなどの際に手動で押し上げてロックするためのもので、マガジン内の最終弾を発射後に自動的に行われる類のものでない。
ステンレスバレル、クリムゾントレース社のレーザーガード、ピンク/パープル/ブラウン/グリーンなどのフレームカラー、スケルトントリガーを組み込んだカスタムモデル、など様々なバリエーションが揃っている。
2011年のショットショーでは、LCPをサイズアップさせ、9mmパラベラム弾に対応させた「LC9」が発表された。全体的なフォルムはLCPを踏襲しているが、規制の厳しい州でのコンプライアンスを満たすため、フレームにマニュアルセイフティとマガジンセイフティ、スライド上部にチャンバーインジケーターが追加されている。LC9のサイズで.380ACP弾に対応させた「LC380」も存在する。
また、ストライカー方式を採用し、トリガーセイフティ機能を追加した「LC9s」も開発された。これには、マニュアル/マガジンセイフティ機能を廃止したプロ仕様も用意されている。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
PARKER/パーカー | 映画 | パーカー | 救急車の中から拝借する |
サバゲっぱなし | − | − | 項目参照 |
デッド・ゼロ 一撃必殺 | − | − | 項目参照 |
ベター・コール・ソウル | − | − | 項目参照 |
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