1961年に発足したアメリカ陸軍特殊部隊群。
前身は1950年代前半に設立された第10特殊部隊グループで、元は第二次大戦直前に発足した同盟国の不正規戦闘部隊の育成や後方攪乱などを任務とした第一特殊任務部隊である。
その部隊の通称である「グリーンベレー」はその名の通り、正規の軍装が緑色のベレー帽であることからきている。
主な任務はゲリラ戦と他国のゲリラ戦部隊・特殊部隊の育成と訓練、そして“ハーツ&マインズ”と呼称される人心獲得作戦(敵の中に味方や協力者を作ること)である。自衛隊の組織改変により長官直轄の部隊として新たに編成された陸自の特殊作戦群の訓練や作戦目的も、このグリーンベレーが手本となっている。
部隊は一個大隊規模の戦力だが、5つの中隊の内、本部部隊と呼ばれる一個中隊は完全に訓練・作戦研究専門の部隊であり、残りの4中隊が実際の作戦行動に投入される。
なお、作戦投入される4中隊は、1中隊につき17個の分遣隊に分かれるが、内12個はCQB(近接戦闘術)の訓練が施され、さらにCQBを専門とする部隊も存在する。
沖縄県読谷村にあるトリイステーションには、アメリカ本国以外では唯一のグリーンベレーが駐留しており、アメリカの世界軍事戦略に応じて、極東のみならずアジア・中東にまで出動している。最近では、フィリピンのバシラン島でフィリピン国軍との共同訓練を行っている。
アメリカ軍、特に陸軍が関わった近代・現代のあらゆる戦争や紛争における作戦に従事し、海兵隊のフォース リーコンやDET-1といった特殊部隊に匹敵する偵察を含めた作戦実行能力と、海軍のSEALと何ら遜色のない戦闘能力を有する、アメリカ陸軍でも指折りの精鋭部隊とされる。
入隊に関しては原則として米陸軍内からの志願制であるが、規定が非常に厳格であり、上官の許可があっても選抜に関する規定にひとつでも欠格事項があれば(肉親や親戚に犯罪歴や自殺者がある者、精神疾患を持つ者は論外)入隊はおろか、選抜訓練前の基礎訓練にさえ参加することは許されない。(最終選抜まで通過して正規隊員となれる者は志願者全体の10%に満たないという。)
近年、彼等の訓練を実施している者の中には、PMC(民間軍事会社)のコントラクターも存在するが、彼等自身もグリーンベレーなどの特殊部隊OBである。
突撃銃 | 拳銃 | 狙撃銃 | 短機関銃 | 軽機関銃 |
M4A1 | M9 | M21 M24 SWS Mk 12 Mod.0 Mk 12 Mod.1 | 不明 | M249 |
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