キャリングハンドル / Carrying handle

 火器を運搬する際の取っ手となる部品。
 主に機関銃突撃銃(自動小銃)、また場合によっては狙撃銃や歩兵用の無反動砲の携行のため装備される。ごく一部だが散弾銃短機関銃などの銃種でもキャリングハンドルを持つものも存在する。
 通常、銃の重心付近に備えられるが、重機関銃軽機関銃の場合、機関部ではなく銃身基部に固定する設計もよく見られる。これは銃身を交換する際に、連射によって赤熱化するほど高熱の銃身を、ハンドルによって耐熱手袋なしに機関部から外すためである。

 突撃銃用のものは、軽機関銃同様に普段は折畳んでおけるキャリングハンドル専用に設計されたワイヤータイプのもの(FALガリルARM等)と、レシーバー上部のチャージングハンドルを保護するための構造物をキャリングハンルと兼ねて設計されたものに大別される。後者はスコープ(G36等)やアイアンサイト(ファマス等)とも兼用となっているものも多い。
 M16のキャリングハンドルは、レシーバー上部にチャージングハンドルを置く設計だったAR-10を踏襲している。

 近年では銃のトップに光学サイトなど各種アクセサリを載せることが主流になったため、これらの邪魔となる歩兵用ライフルのキャリングハンドルは廃れつつある。かつてキャリングハンドルを採用していた銃も、ワイヤータイプであればモデルチェンジの際に単純に取り外され、そうでないものはSA80M4カービンのようフラットレシーバーとなってハンドルが着脱式のオプションとなっていることも多い。G36などはチャージングハンドルがレシーバー上にあるためフラットトップ化はできず、レールが一体成型のキャリングハンドルがオプションとなっている。


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