モデル | 全長(伸長時) | 重量 | 口径 | 装弾数 | 連射速度 | 発射形式 | 製造国 |
T65 | 990mm | 3.31kg | 5.56mm×45 | 20/30 | 700-800発/分 | S/F | 台湾(中華民国) |
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T86 | 800(880)mm | 3.17kg | 5.56mm×45 | 20/30 | 700-800発/分 | S/3/F |
台湾(中華民国)の第205造兵廠が製造していた突撃銃。それまで中華民国国軍(台湾軍)の制式歩兵銃であったT57(57式歩槍。スプリングフィールド M14のクローン)の後継として開発された。1975年に試作型が開発され、1976年から製造が始まった。
基本的な設計はアメリカのM16A1がベースとなっているものの、作動方式はAR15/M16系の特徴であるガス直噴方式ではなく、AR18のものに似たショートストローク・ガスピストン式のガスオペレーションを採用している。外観も細部には独自のものが多く見られ、キャリングハンドルは無く、リアサイトブロックがあるのみ。専用弾倉とM16互換の弾倉が使用可能。
T65は中華民国陸軍と同国海軍陸戦隊に制式採用されたが問題が見られたため、その後まもなく改良型のT65K2に更新されている。
T86(86式歩槍)はT65の後継モデルで、1992年から開発が始まった。1996年には大元であるM16やM4に近い外観とした試作型のXT86が発表されたが、1997年に公開されたモデルでは独自色の強いT65K3に近いものに再設計されていた。最終的に1998年に完成し、制式に86式歩槍として台湾軍に採用されている。
機関構造はT65と同様。おおよその外観はM16A2のカービンモデルに似ているが、ボルトフォワードアシストは無く、ケースディフレクターが小さい。円柱状だったハンドガードは、冷却ホール付きの新しい形状に変更。ストックは、試作型では金属製のサイドフォールディングタイプだったが、最終型ではCAR15タイプのポリマー製バットストックを有するテレスコピックタイプに変更された。銃身長はT65の20インチから、14.8インチの短いサイズとなった。銃身下には、アドオン式のT85 40mmグレネードランチャーが装着可能。
T86は2000年から配備がスタートしたものの、それから間もなく後継のT91が2002年に完成したことから、ごく少数の生産にとどまっている。
モデル | 特徴 |
T65(T65K1) | 最初期モデル |
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T65K2 | 上記の改良型で、短銃身。バースト機能追加。M16A2風のキャリングハンドル。ハンドガードの形状変更 |
T65K3 | K2のヘビーバレル(銃身長はK1よりは短く、K2よりは長い) |
T86 | T65の後継モデル |
T91 | 項目参照 |
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