H&K社が1989年に開発したブルパップ式の次世代突撃銃。
本銃の最大の特徴は、ダイナマイト・ノーベル社が開発した「ケースレス弾」を使用することである。従来の銃弾が「弾丸+発射薬+薬莢」で構成されているのに対し、ケースレス弾は圧縮した固形火薬が薬莢を兼ねており、「弾丸+発射薬」となっている。当時、戦車砲では発射後に薬莢が残らない、ケースレスもしくは可燃性薬莢の砲弾が実用化されつつあり、このアイデアを小銃弾に持ち込んだともいえる(戦車砲の場合、狭い車内に薬莢が散らばらないため、ケースレス弾のメリットは大きい)。
これにより、同じ重量でも携行できる弾数が大幅に増加*1し、弾薬の形も自由に設計できることから、円筒状でない四角形の断面をもつ弾薬をも設計でき、弾薬の製造に真鍮を使用する必要が無い為、コストダウンも図る事も可能とされた。また、この弾薬は射撃時に薬莢をばらまく事がないという特性上、加熱した薬莢による味方の火傷や転倒を防ぎ、かつブルパップタイプでありながら射手の利き腕を選ばないというメリットも生み出している。さらに、排莢のプロセスと機構をそっくり省略できるため、理論上は毎分2千発という高発射速により、反動が発生する前にバースト射撃ができたりと、正に驚異のライフルとなるはずだった。
しかし実際に使用してみると通常弾よりコストが高い、火薬が剥き出しなので湿気に弱い、剥き出しになった火薬の外面には、特殊な素材でコーティングされており、発火しにくいようには加工されているが、薬室がフルオートの多用で過熱状態だと装填直後に発火するコックオフする危険性がある、弾倉が異様に長い*2ため携行に向かない――と酷評された。これらの問題の解消を試みたモデルが作られ、アメリカのACR計画にも提出されたが、問題は依然多いと判断され他のアドバンスドライフル同様採用には至っていない。
西ドイツ陸軍はG3の後継として本銃の完成を待ち望んでいたが、あまりの使い勝手の悪さと、冷戦終結や東西ドイツの統一による予算削減のあおりを受けたため、一部の部隊に配備されたのみにとどまり、その他の部隊は代用品として急遽開発されたG36へと更新している。また、4.7mm×33ケースレス弾も普及する気配を見せず、弾道力学の研究データだけがMP7の4.6mm×30弾へと受け継がれている。
ちなみに、H&K社はケースレス弾薬を使用したピストルモデルの「G11PDW」というプロトタイプも製作していた。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
Chaser(CAULDRON社開発のFPS) | ゲーム | ジョン・チェイサー | − |
DARKER THAN BLACK -黒の契約者- | − | − | 項目参照 |
DEEP FEAR | − | − | 項目参照 |
the EDGE | − | − | 項目参照 |
仮面ライダーSPIRITS | 漫画 | バダン兵士 | − |
ガン・ブラッド・デイズ | − | − | 項目参照 |
コール オブ デューティ: ブラックオプス | − | − | 項目参照 |
ゴルゴ13 | − | − | 項目参照 |
新世紀エヴァンゲリオン | − | − | 項目参照 |
デビル17 | − | − | 項目参照 |
デモリションマン | − | − | 項目参照 |
緋弾のアリア | − | − | 項目参照 |
ヒットマン ブラッドマネー? | − | − | 項目参照 |
ペーパーマン | − | − | 項目参照 |
ミスタークリス | − | − | 項目参照 |
迷彩君 | − | − | 項目参照 |
女神転生 | − | − | 項目参照 |
メタルギアソリッド ピースウォーカー | − | − | 項目参照 |
メタルサーガ ニューフロンティア | − | − | 項目参照 |
メタルマックス 火炎水晶 | − | − | 項目参照 |
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