南部式自動拳銃 【自動拳銃】

南部式自動拳銃 甲型
モデル全長銃身長重量口径装弾数製造国
乙型・甲型229mm110mm945g8mm×218+1日本
小型174mm74mm548g7mm×197+1

 20世紀初頭、諸外国では次々と自動拳銃が開発され、軍用化していった中で、日本でも時流に乗り遅れないよう開発が進められていた。そこで日本陸軍の東京砲兵工廠製造所の技術将校であった南部 麒次郎が開発したのが、この南部式自動拳銃である。

 南部式自動拳銃は、大型の甲型(通称:グランパナンブ)と乙型(通称:パパナンブ)、それに小型(通称:ベビーナンブ)の3種が作られた。甲型はホルスターを銃床として使用でき(1900年代開発当時の自動拳銃の標準装備であり、1930年頃までに開発された拳銃にもよく見られる)、トリガーガードが木製で、アイアンサイトが照尺式であるのに対し、乙型はホルスターストックを廃し、サイトは固定式でトリガーガードがアルミ製で甲型より大きい。

 当時、二十六年式拳銃の後継として、南部大型自動拳銃の乙型が、「四一式自動拳銃」という仮称で試験が行われたが、最終的に採用は見送られた。このため、将校が個人的に購入したり、官吏への支給や輸出も行われたが、生産数はごく限られたものとなっている。比較的大口な採用として、乙型が海軍陸戦隊に陸式拳銃という名で、大正13年に1万挺ほど納入されている。
 その後、乙型を陸軍造兵廠名古屋工廠が改良した十四年式拳銃が本採用となり、旧日本軍と運命を共にする事となる。

 民間・将校の護身用としてスケールダウンして作られた南部式小型拳銃は、威力不足な上に高価だったため、大型よりさらに生産が限られたものとなった。

登場作品ジャンル使用者備考
アドルフに告ぐ漫画赤羽警部ベビーナンブ
硫黄島からの手紙項目参照
荒野のコトブキ飛行隊アニメエリート興業社員第4話
ルガーMk1十四年式をミックスした南部小型風拳銃*1
ジョニー第8話
南部小型風拳銃
バーの隠し棚に2挺
アンナ第8話
南部小型風拳銃
ゴム弾使用
マリア
荒野のコトブキ飛行隊
大空のテイクオフガールズ!
ゲームレンジ
ロイグ
アプリ版オリジナルストーリーにて登場
ゴールデンカムイ項目参照
終戦のローレライ小説田口ベビーナンブ
閃光のナイトレイドアニメ伊波葛
久世
桜井信一郎
小類人漫画小類人の一人回想シーン
おそらくベビーナンブ
発砲なし
ワイルド7項目参照

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  • 本文加筆修正。私が直接確認できただけの使用者を追加(『アドルフに告ぐ』だけだけど…) -- SEIYA-S? 2006-10-28 (土) 20:57:19
  • 重いな -- 2015-02-19 (木) 00:55:24
  • ↑このサイズだったら普通じゃない?弾のサイズが小さいからかむしろ軽いぐらい。 -- 中野学校くん? 2015-02-19 (木) 10:09:06
  • ドラえもんは日本兵が使用。 -- 2017-07-28 (金) 19:34:56
  • 何気にグリップセーフティなんだよなコレ -- 2018-03-10 (土) 00:00:05
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Last-modified: 2020-11-09 (月) 19:30:06 (1264d)