フランツ・ストックピストル / Franz Stock Pistol 【自動拳銃】

.32ACPモデル。アルミ製のグリップパネル
口径全長銃身長重量装弾数製造国
.32 ACP163mm92mm680g8+1ドイツ
170mm100mm690g
.25 ACP120mm63mm350g7+1
.22 LR205mm138mm?g10+1
260mm190mm700g

 フランツ・ストックピストルは、ドイツのフランツ・ストック社(Franz Stock Maschinenbau und Werkzeugfabrik)が1921〜1932年に製造していた、シングルアクションストライカー方式の自動拳銃である。
 基本設計は同国ベッカー&ホランダー社のベホラピストルを参考にしており、最初に.32ACPモデルと.25ACPモデルの2種類が、後に.22LRモデルが開発されている。

 作動方式はシンプルブローバック。一見すると銃身が露出しているようなデザインだが、実はスライドと一体化したバレルシュラウドであり、その内部にフレームに固定された銃身が収まっている。ファイアリングピンを内蔵したブリーチブロックユニットはスライドと分割された構造で、上部にはテイクダウンラッチを兼ねるエキストラクターが付いている。その他には、フレーム左側後部にマニュアルセイフティ、グリップ底部にマガジンリリースレバー、マガジンセイフティを備えている。
 .22LRモデルは基本的には他モデルと同じ構造だが、競技用ピストルという位置付けなので、銃身が極端に長くなっている。また、エキストラクターはブリーチブロックユニット上部ではなく、右側に付いている。

 高価ではあったが品質・精度は申し分なく、民間での人気はもとより、ベルリン市警など一部の公的機関にも採用されていた。

登場作品ジャンル使用者備考
Ozhidanie polkovnika Shalygina映画ユリア

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • なんというか、シルエット的に九四式拳銃を思い出したんだけど、この細さだとスプリング類は、バレルシュラウドにはいれられてないよね? -- 2016-09-21 (水) 17:53:39
  • 画像検索すれば見つかりますが、リコイルスプリングは銃身の外周、つまりバレルシュラウドの中に収まっていますよ。 -- 2016-09-21 (水) 19:24:56
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*1 無可動実銃を販売しているイギリスの会社。

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Last-modified: 2016-09-21 (水) 00:46:06 (2774d)