ゴールデンスランバー (A MEMORY)
2008年,新潮社,伊坂光太郎
無実の男 首相暗殺犯に断定
宅配ドライバーの青柳は十年ぶりに地元の仙台で大学時代の親友、森田と再会する。
そして森田は青柳に言う、「お前、オズワルドにされるぞ」。
直後、凱旋パレード中だった総理大臣が爆弾を積んだラジコンヘリによって暗殺された―
その瞬間から、青柳は首相暗殺犯として警察から追われることに・・・
伊坂光太郎がハリウッド映画に匹敵する作品として書き上げた、首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の2日間に及ぶ絶望的な逃亡劇。
タイトルはビートルズの楽曲「ゴールデンスランバー」(アルバム「アビィ・ロード」に収録)から。
小説版
使用者 | 銃器名 | 備考 |
宮城県警 特殊部隊 (SIT) | 麻酔銃 | 発砲なし |
森田 森吾 | 自動拳銃 | 発砲なし |
宮城県警 警官 | 拳銃 | ― |
小鳩沢 | ショットガン | ポンプアクション式 |
佐々木 一太郎 | 拳銃 | 発砲なし |
病院の男 | 護身用拳銃 | サプレッサー付き |
映画版
2010年,東宝
監督:中村義洋
映画版は堺雅人主演で大規模な仙台ロケを敢行しておりまさにハリウッド映画級のエンターテイメント作品となっている。
銃器の見どころとしては、永島敏行が怪演する小鳩沢のショットガン捌きに注目。制服警官も青柳を発見すると躊躇無く拳銃を向ける場面が多く、事件の大きさを物語る。
なお、全くの余談であるが、劇中の特殊部隊(宮城県警SIT)役は、JAEなどのアクション俳優ではなく、現役SITの指導のもと、仙台市周辺のサバイバルゲーマーなどの市民エキストラによって演じられている。*1*2