.32ACP弾 / .32 ACP †.32ACP(Automatic Colt Pistol)は、ジョン・ブローニングが初めて設計した自動拳銃用弾薬である。1899年にベルギーのFN社が、同社のブローニングM1900と共に発表した。「7.65×17mm ブローニングSR」、または「7.65mmブローニング」とも呼ばれる。 口径はボーチャードやルガーで使われたものと同様の7.65mmである。だが、それ以前のボトルネック薬莢と異なり、ストレートなチューブ状の薬莢とセミリム化により、弾倉からの弾上がりの良い形状としたのが大きな特徴である。 .32ACPは、数多くの国々で使われるようになり、1960年代末までは、西ヨーロッパの警察用拳銃の一般的な弾薬だった。しかし、1970年代に吹き荒れたテロの嵐によって、警察の武装強化が進むと、より強力な9mmパラベラム弾へ更新されていった。現在、法執行機関ではバックアップ拳銃用の弾薬として用いられることが多いが、民間では護身用拳銃の弾薬としてまだまだ広く使われている。 日本においても、戦前、戦中に軍の将校用拳銃や警察用としてコルトM1903やブローニング M1910などともに広く使われ、現在の日本警察でもシグザウエル P230の使用弾薬として現役で使用されている。増加傾向にあるとはいえ、銃器・武装犯罪がまだまだ少ない日本では、扱いやすく必要十分な威力を持つ弾薬と認識されているようだ。
※データはFederal Cartridgeからの抜粋で、フルメタルジャケット弾を4インチ銃身から発射した場合の一例です。
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