1853年創業のスイス企業。"SIG"はSchweizerische Industrie Gesellschaftの略称で、日本語に訳すと「スイス工業協会」とか「スイス工業組合」といったところか。日本での一般的な呼び方は「シグ」。稀ながら「スィグ」と呼ぶ向きもあるようだ。
シグはもともとスイスの国営企業で、銃器のみならず、鉄道車両や工作機械、機械工業部品などを生産する重工業メーカーだった。国軍にStgw.57やP49を始めとする国産小火器を供給し、輸出も行っていたが、自国内で武器輸出規制が布かれたことから、シグは国外に製造拠点を築いて規制を回避する方策を採った。1976年、ドイツのザウアー＆ゾーン社(J. P. Sauer und Sohn GmbH)を買収し、「SIG」及び「SIG SAUER」ブランドのスイス国外での銃器製造と販売を行った。
FN社傘下のブラウニングアームズを通じて、アメリカでの販路開拓を行っていた時期もあったが、1985年に、シグアームズ(SIGARMS)の名称で現地法人を起て、「SIG SAUER」ブランドの銃器の製造販売をアメリカ国内で開始する。
1997年には、ドイツの民生ライフルメーカー、ブレーザー社（Blaser Jagdwaffen GmbH）を買収し、銃器分野の拡大につとめたが、2000年に銃器製造を含めた事業の大半を売却している。このとき、子会社だったドイツのザウアー＆ゾーンとブレーザー、アメリカのシグアームズも、買収者が新たに興した"スイスアームズ(Swiss Arms AG)”の傘下となっている。
2000年に売却されたSIGの銃器製造部門"SIG Arms AG"を母体とする銃器メーカー。2011年現在は、軍・法執行機関のみを顧客としてSG550シリーズの供給をおこなっており、民間向け小火器を扱っていない。
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ドイツの銃器メーカー。"Sauer"はザウアー、ザウァー、ザウワーとするのがドイツ語の発音に近いが、日本では「ザウエル」が使用される事が多い。ドイツ語読みとローマ字読みの混在したこの奇妙な読み方が広まった理由は不明。シグに買収される以前から、狩猟用のライフル・散弾銃の製造販売で知られていた。第二次世界大戦以前には、ザウアー38Hなどの独自の自動拳銃も製造していたが、戦中戦後は、1970年代に至るまで自動拳銃市場からは手を引いており、SIGによる買収・オーナーシップ/パートナーシップによって、再び自動拳銃メーカーとなる。
2011年時点で、ザウアー＆ゾーンは民生ライフルの製造・販売を主とし、自動拳銃はドイツ・シグザウアーを通じて販売を行っている。
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シグプロ
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ドイツの狩猟用ライフルメーカー。1957年にホースト・ブレーザーが起てた比較的新しい企業である。
1985年にシグとザウアー＆ゾーンによってドイツに設立された合弁企業。アメリカのシグアームズ(現シグサワー)と共に、その親会社として同時期に発足した。ヨーロッパ市場において、シグザウアー・ブランドの銃器のほか、アメリカ製のGSRや、スイスアームズ製SG550シリーズのスポーターモデルの販売も行っている（軍・法執行機関モデルはスイスアームズの取り扱いとなっている）。
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SSG-3000?
SIGグループのアメリカ法人としてスタートした銃器メーカー。2007年に企業名称を"SIGARMS Inc."から."SIG SAUER Inc."に変更。ヨーロッパの姉妹企業であるスイスアームズ、シグザウアーを親会社とするが、資本的には独立した企業である。また独自の活動をおこなっていることから、ドイツ・シグザウアーとは名称表記は同じながら、区別されることが多い。
既存のシグザウアー・ピストルなどを供給する他、GSRやSIG556といった独自のラインナップを開発し、アメリカ国内で生産・供給している。「サワー」は"SAUER"の英語読みに近似する表記で、サウアー、サウァー、サウワーなどの表記も見られる。
アメリカにおけるSIGグループ製火器のディストリビューターでもあり、ザウアー＆ゾーンのSSG-3000や、ブレーザーUSAを通じてのブレーザーR93タクティカルの販売も行っている。
また、マウザーの民生ライフル部門である、「マウザー狩猟武器」を子会社にもつ。
SIG556?
・SWISS ARMS
・SIG SAUER 公式サイト
・Sauer & Sohn 公式サイト
・Blaser 公式サイト
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