全長(伸長時) | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 製造国 |
724(826)mm | 3.52kg | 7.62mm×39 | 30 | S/F | アメリカ |
US SOCOMの要請を受け、ナイツ・アーマメント・カンパニー社がAR15をベースにして開発した突撃銃。
使用弾薬は旧ソ連で開発された7.62mm×39弾であり、AK47の弾倉をそのまま装着できるのが最大の特徴。
2001年に開始された『不朽の自由作戦』においてアフガニスタンに展開した米軍特殊部隊は、アルカイダを追って基地から遠く離れた山岳地帯に分け入った。補給もままならない敵地奥深く、敵の潜む複雑に入り組んだ洞窟への潜入作戦である。そのため、武器弾薬はしばしば現地調達で賄われ、それらは大半がAK47とその弾薬であった。
必然的にSOCOMは、M16/M4のプラットフォームで7.62mm×39弾が使用できる新型ライフルの構想を抱き、『SPR-V』と名付けられたトライアルを実施。当初、新型ライフルに求められた条件は、単に「7.62mm×39弾が使用可能」というものだったが、後に「AK47の弾倉をそのまま装着可能」という条件に変更された。
ルイス・マシン&ツール、ロビンソン・アーマメント、KACの3社が参加し、最終的に候補に残ったのは、ロビンソン・アーマメント・カンパニーの「RAV-02」と、KACの「SR-47」の2つであった。
SR-47はSR-16に代表されるSRシリーズをベースとしつつ、AK用の弾薬と弾倉に対応するため、多くの部品が新規設計されている。
弾倉の着脱はAK同様のパドルがマガジンハウジングに内蔵され、マガジンリリースボタン操作によって内部パドルのキャッチを解除することでAR15と同様にボタン操作だけで弾倉を脱落させることが可能になっている。また一方、従来のAK用弾倉では、最終弾発射後にボルトを後退位置に留めるボルトストップ機能を連動させる事ができない*1が、弾薬を押し上げるフォロワーを改修した専用弾倉を使用すればボルトストップが機能するようにも設計された。
弾倉は、標準的なAK47用の他、RPK用の40連弾倉も使用可能。銃身には、オーバーメイヤー・バレル製のカスタムバレルが用いられ、フォアエンドをFFRASとすることでフリーフローティングバレルとし、ナイツ製の7.62mm×39弾専用サプレッサーも用意された。
しかしトライアルを経てみると、現地調達の粗悪な7.62mm×39弾では、機関部の汚れが速く進行することが発覚する。
また、AK用の弾倉を使用するために専用設計とした部品が多いため、まともな運用を継続するためには本銃専用の補給体制が必須となる欠点も浮き彫りになった。
AKの弾薬と弾倉の共用というメリットを生かすために、専用の予備部品を必要とする別の補給上のデメリットを抱えこんだ本銃は、結局試作品として数丁が製作されるのみとなった。今ではKAC社の博物館に保管され、たびたびショットショーに出展されているが、民間製品としての販売は行われていない。
AK47と同じ弾薬・マガジンを使用可能なAR15というコンセプトはその後も多くのメーカーで追随されており、ロックリバーアームズLAR-47、ギルボアM43、PWS Mk107 Diablo、CMMG Mk47ミュータントといった製品が登場している。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
Cat Shit One - THE ANIMATED SERIES | − | − | 項目参照 |
バイオハザード リベレーションズ2 | − | − | 項目参照 |
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