・ストーリー
元アメリカ海兵隊偵察部隊、しかし今は職にあぶれ、ニューオーリンズでホームレスに落ちぶれているチャンス ブドロー。ある日ひょんなことで強盗から助けた美女、ナット(ナターシャ) ビンダーに、行方不明の父を捜すのを手伝って欲しいと頼まれる。最初は金目当てだったチャンスは、調査を進めるにつれて、この地で《人間狩り》をプロモートする組織 “サファリ” の存在に突き当たる。フーション率いるその組織は、軍歴のあるホームレスを『獲物』に仕立て、ブルジョア客に残虐な殺人ゲームを斡旋していたのだ。
ナットの父、そしてチャンスの友人も、《人間狩り》の標的にされ死んでいった。そして今度は、秘密を知ったチャンス自身が狩りの《ターゲット》にされようとしていた――。
登場人物 | 銃名 | 備考 |
チャンス ブドロー | ベレッタ M92FS | 死んだミッチェルと敵から拝借 終盤ではノーマルとINOXの二挺拳銃 |
モスバーグ M500 | 終盤で使用 ステンレスモデル | |
HK MP5A5? | 敵から強奪 | |
ナット ビンダー | ベレッタ M92FS INOX | 終盤で敵から強奪 |
カーマイン ミッチェル | ベレッタ M92FS | − |
エミール フーション | トンプソン コンテンダー | − |
ベレッタ M92FS | 終盤で使用 | |
ピック ヴァン クリーフ | モスバーグ M590 | フラッシュライト装着? |
コルト XM177 | コルト M727風にM203装着 ヘリからの銃撃で使用 | |
HK MP5K? | エライジャ射殺に使用 サプレッサー装着 | |
グロック 19 | 終盤で使用 | |
スタームルガー MkI | 暗殺用モデル Dr.モートン射殺に使用 | |
エライジャ ローパー | コルト M727 | 墓場でゼナンから奪う |
イスマル ゼナン | コルト M727 | コルト XM177かも サプレッサー装着 ナイトスコープ装着 マガジンキャッチャー装着 レーザーサイト装着 |
サファリ構成員 | ベレッタ M92FS | − |
HK MP5A5? | − | |
HK MP5K? | サプレッサー装着 | |
ハンター(フーションの顧客) | FN FAL | − |
RDI ストライカー12 | − | |
USSR AK47S | − | |
USSR RPKタイプ | バルメ社のコピー品? |
『男たちの挽歌』のジョン ウー監督、アメリカ進出(脱出?)第一作。ちなみにプロデューサーは『スパイダーマン』のサム ライミ氏。今や押しも押されぬメジャーの御両名だが、この頃はまだ(良くも悪くも)B級の匂いがプンプンである。
まだ『ハリウッド流』に不慣れだっただけに、消化不良の部分(アクションに比べてドラマパートが弱い、とか)も少なくないが、ウー作品の大きなテーマである、『どん底から這い上がろうとする男達の闘い(あるいは悲劇)』は、本作でも貫かれている。
(つい先日ハリケーンで壊滅したニューオーリンズが、『貧しく不幸な町』として舞台になるのも、なにやら暗示的ではある。)
もちろん、アクションでは『弾が飛び、蹴りが飛び、鳩も飛ぶ』ジョン ウー節全開。ヴァン=ダム、ランス ヘンリクセンはじめ、主役・悪役のキャラ立ちもバッチリである(主役より悪役の方が『濃い』のもウー監督らしいかも)。主要キャストの面々が、いずれもその後のウー作品から遠ざかっているのは残念だが、裏返せば本作でしか見られない要素も多く、捨てがたい佳作である。
主役陣にほとんど死者が出ないのも、ウー作品ではちょっと珍しい。
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