マウザー タンクゲベール M1918 / Mauser Tankgewehr M1918 【対物小銃】 †
M1918([独]Tankgewehr M1918 略して"T-Gewehr"とも呼ぶ)は、1918年にマウザー社が開発した世界初の対戦車ライフルである。第一次世界大戦中、イギリス軍のマークIV戦車の装甲に対して、マウザーライフルの7.92mmAP弾では効果が薄かったことから、これを貫ける大口径・高初速の対戦車ライフルとして設計され、約15,800挺が製造された。独立グリップとバイポッドを廃した短銃身モデルも作られている。 M1918は、マウザー式ボルトアクション機構をスケールアップして組み込んだシングルショットライフルで、バットストックとは独立したグリップとマキシムMG08/15タイプのバイポッド、タンジェントサイトを備える。有効射程距離500メートル。弾薬は、元々マキシムMG18 TuF重機関銃用に開発された13.2mm×92 TuF([独]Tank und Flieger = tank and aircraft)を使用し、射手と弾薬運搬係の2人で運用された。しかし、マズルブレーキやソフトバットプレートといった反動軽減機能は付いておらず、強烈な反動のため、射手の肩関節脱臼や鎖骨骨折が起きることもあったという。
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