モデル | 全長 | 銃身長 | 重量(マウント無し) | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 連射速度(一機関部あたり) | 製造国 |
M1915 | − | 279mm | 6.5kg | 9mm×19 Glisenti | 25×2 | F | 1200〜1500発/分 | イタリア |
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M1918 | 902mm | 279mm | 3.6kg | 9mm×19 Glisenti | 25 | S/F | 900発/分 |
1914年に、イタリアの著名な小火器設計者アビエル・ベテル・リベリ・ディ・ボーモントが設計した小型機関銃。イタリア軍制式名称は「FIAT Mod.1915」だが、1915年からオフィシネ*1・ビラール・ペロサ(OVP)で生産されたことから、一般に「ビラール・ペロサ M1915」の名で呼ばれることが多い。
銃を2つ左右に並べてくっつけた二連装構造が特徴で、拳銃弾を使用する機関銃という意味では短機関銃にも分類されるが、そもそもは第一次大戦期に、軽量な航空機用機銃として開発された。しかし、拳銃用の9mm×19グリセンティ弾*2はサイズ的に近い9mmルガー弾よりも低威力だったほどで、航空機に対しては非力過ぎた。航空機の性能が向上し、より強力な重機関銃が搭載可能となると、陸戦用火器に転用され、二脚や三脚、或いはショルダーストラップ付のキャリアーに据えて重機関銃ないし軽機関銃のように使用された。
ビラール・ペロサは、ボルト回転時にコッキングハンドルがスロット内を移動する際の抵抗によって薬室の開放を遅らせるディレードブローバックで作動し、左右の機関部それぞれに計2つのトリガーを備えていた。軽いボルトと強いバネの影響で連射速度は片方の機関部あたり1200〜1500発/分にのぼり、左右合わせて分間3000発近い弾丸を発射できた。ただし、前述のとおり使用弾薬の関係で機関銃としては適さず、装弾方式も25連の箱型マガジンを2つの機関部上部にそれぞれ装着する方式だったため頻繁なリロードを必要とし、連射速度もさほど利点にはならなかった。なお排莢は機関部の下部から行う。
後に、単装化してライフルタイプの銃床とトリガーを備えた「ビラール・ペロサ M1918」という、より短機関銃らしいモデルが作られた。手持ち火器としてコントロールしやすくするため発射サイクルも低減され、特徴的なデュアルトリガーによるセレクティブファイアとなり、後方のトリガーでセミオート、前方のトリガーでフルオート射撃が行える設計だった。ただしマガジンは相変わらず機関部上部に据えられたため、新たに設けられたアイアンサイトは左にオフセットされた。
またOVPとは別に、同国のベレッタ社でも「ベレッタ M1918」と呼ばれる、ビラール・ペロサ M1915を単装化した短機関銃が作られている。ビラール・ペロサ M1918との違いは、フォアエンドと一体のより従来的なライフル銃床と、折り畳み式の銃剣を備えていた点で、当時のイタリア軍の要求により、塹壕戦向けの火器として作られた。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 | − | − | 項目参照 |
ドールズフロントライン | − | − | 項目参照 |
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