モデル | 全長 | 銃身長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 連射速度 | 発射形式 | 製造国 |
MSBS-K | 980mm | 16インチ | 3.7kg | 5.56x45mm | 30 | 700〜750発/分 | S/F | ポーランド |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MSBS-B | 720mm | 3.4kg |
MSBS(Modulowy System Broni Strzeleckiej:モジュラー火器システム)ライフルはポーランドにおいて同国陸軍の次世代ライフルとして2007年から開発中の突撃銃。愛称はラドン(Radon)。開発はワルシャワのWAT(軍事技術アカデミー)とFBラドム社*1が合同で行っている。
パーツの組み替えによって様々な形態で運用可能なモジュラーウェポンであるが、一般的なライフル形態と、ブルパップ形態の2つに組み替え可能である点が特徴的である。
外装や操作系のデザインは明らかに同国のポーランド軍特殊部隊GROMも調達試験していたACRに強い影響を受けており、多くの点が共通している。ライフル自体はACRの採用以前から、AK74ベースの制式小銃「Wz.96 ベリル」のブルパップモデルとして開発が進められていたもので、機関部などの根本的な構造はこれを発展させたものである。
作動方式はショートストロークのガスピストンを用いたガス圧利用方式で、手動操作のガスレギュレーターが備えられている。アッパーレシーバーはアルミ合金製で、ストックやグリップ部などは樹脂製となっている。エジェクションポートは左右付け替え可能、チャージングハンドルは両側に備えられている。ピカティニーレールやAR15互換マガジンが使用されており、NATO規格の各種アクセサリとの連携が可能となっている。
組み替え可能なモジュールは、一般的なライフル形態のK(Klasyczny:クラシック)モデルと、ブルパップ形態のB(Bezkolbowy:ブルパップ)モデルをベースとして、ヘビーバレルを装備した軽機関銃モデルや、高精度バレルと2ステージトリガーを装備したマークスマンライフルタイプ、10インチ銃身を装備したカービンモデルなどに換装可能である。専用のサイドスイング式アンダーバレルグレネードランチャーも用意されている。
メーカの公式声明では現在は口径は5.56x45mmのみであるが、7.62x39mm弾を用いるS(Soviet)モデルや、7.62x51mm弾を用いるMSBS-7.62モデルも開発中であるとされる。
また、これらの他にもポーランド軍の儀礼部隊向けにブランク弾薬を使用するRモデルも開発されている。
2015年には現行制式のベリルの追加調達があり、導入は遅れるものと見られていたが、2017年にはポーランド軍への正式な大規模納入が開始。またこれと同時に、正式な製品名となるものか不明であるが、ナチスドイツのポーランド侵攻に機甲化師団で対抗し、初代国内軍司令官ともなったポーランドの国民的英雄であるステファン・ロヴェツキ将軍の渾名、「グロート(Grot、ポーランド語で穂先の意)」の愛称が新たに付けられている。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
コール オブ デューティ: ゴースト | − | − | 項目参照 |
Survarium | ゲーム | プレイヤー | クラシックタイプ |
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照