大宇 K5 【拳銃】

大宇 K5
モデル全長重量口径装弾数製造国
K5 (DP51)190mm734g9mm×19
.40 S&W
13
11
韓国
DP51C178mm686g9mm×1910
LH9N190mm734g9mm×1913
LH9CN178mm686g10
REGULUS Alpha188mm774g9mm×1918アメリカ
REGULUS Beta173mm700g

1988年、韓国の大宇精密工業(現・S&T Motiv)社によって開発された。スライドの形状はスミス&ウェッソン社のM59シリーズに近いが、グリップはベレッタ M92との共通点を持つ。フレームは鍛造アルミ合金を使用している。マガジンはK5用の標準マガジンだけでなくS&WM5609の15連発マガジンを装填可能。
ハンマーメカ回りが独特であり、「トリプルアクション*1」と呼ばれるFN ハイパワーで開発されたSFS機構(項目参照)を発展させたダブルアクション機構を備える。基本はコンベンショナルダブルアクションと同じ動作であるが、SFS機構と同じようにコック状態からハンマーを押し戻すことが出来る。その後再度発砲する際はそのままトリガーを引けばよい。この時ハンマーはデコック位置にあるがハンマースプリングはコック状態のため、DAよりも軽いトリガープルで引くことが出来る。

大韓民国国軍および海洋警察庁に採用されており、主に憲兵や乗務員、将校の護身用として支給される。

民間モデルも存在しており、代理店やS&T傘下企業を通じて北米で販売されている。第一世代がDP51、第二世代がLH9、第三世代がREGULUS(レグルス)となる。
DP51は軍用K5と同じ仕様を持っており、大宇精密工業時代の90年代に北米へ輸出された。バリエーションとしてコンパクトモデルのDP51Cを始めとする複数バリエーション展開が行われた。(下図参照)
LH9はS&T大宇(当時)傘下のライオンハート社が2011年に北米向けに販売を開始したDP51の改良版で、アンビセーフティの装備やグリップの再設計、NOVAKサイトの装備などが施されている。2022年時点でLH9は廃盤となっている。
REGULUSは2016年に導入されたモデルで、LH9を更に発展させ、標準でマウントレールを備え、1911向けNOVAKサイトと同形状のフロントサイト、G10グリップを持つ。装弾数は18発と大幅に増加。またフィニッシュにセラコート仕上げがなされる。なお、REGULUSの製造は北米で行われている。

世代モデル名詳細
第一世代DP51K5と同じフルサイズモデル
DP51CDP51のコンパクトモデル。装弾数10発。
DP51SDP51Cのスライドとフルサイズフレームを組み合わせたモデル
DP40DP51の.40S&W弾モデル
第二世代LH9(LH9N)DP51の改良型
LH9C(LH9CN)LH9のコンパクトモデル
LH9 Mk2LH9のレール付モデル
第三世代REGULUS AlphaREGULUSのフルサイズモデル。ブラック仕上げ(Blackout)のみ。
REGULUS BetaREGULUSのコンパクトモデル。ブラック仕上げの他、ブロンズ(Revel)とグレー(Urban)仕上げのモデルがある。
REGULUS CombatREGULUSのサプレッサーレディ(ネジ付きバレルとハイマウントサイト)モデル
 
登場作品ジャンル使用者備考
ドールズフロントライン項目参照
ヤングガン・カルナバル項目参照

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*1 トライアクション、ファストアクション、ダブルアクションプラスなどとも呼ばれる

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