FÉG 29M 【自動拳銃】

FÉG 29Mの無可動実銃
モデル銃身長全長重量口径装弾数製造国
29M3.94in172mm750g.380 ACP
.22 LR
7+1
?
ハンガリー
37M4.33in182mm770g.380 ACP7+1
P37(u).32 ACP

 29M(別名:M1929)は、ハンガリー共和国のFÉG(Fegyver és Gázkészûlékgyár。兵器および機械工場株式会社、の意)が、1929〜1935年に製造していたシングルアクション式の自動拳銃である。フロンマー・ストップを手掛けたことで知られる銃器デザイナーのルドルフ・フロンマーが設計を行った。

FÉG 37M

 作動方式は、ロングリコイルのフロンマー・ストップとは異なり、シンプルブローバックに変更されている。コッキングセレーションは大型だが、スライドはよりコンベンショナルなデザインになっている。グリップセイフティとグリップ底部のマガジンリリースレバーはフロンマー・ストップと同様の設計。

 29Mはハンガリー陸軍と空軍に採用され、合計50,000挺が製造された。1933年には、練習用・競技用として.22口径モデルも登場している。また、トリガーユニット付きのセミグリップストック?と大型フォアグリップを装着したカービンモデルも少数ながら開発された(ただし、銃身長はそのまま)。
 1937年には改良モデルの「37M」が登場し、1942年まで300,000挺が製造された。29Mとの主な違いは、スライド後部の形状をノーマルタイプへ変更、ハンマーの小型化、弾倉底部にフィンガーレストを追加、など。

 ハンガリー軍が使用していた37Mは.380ACPモデルだが、第二次世界大戦で協力関係にあったドイツ軍向けに、.32ACP弾が使用できるように改修したモデルも開発された。ドイツ軍は「P37(u)」*1の名称で、50,000挺の37Mを使用している。オリジナルの37Mにはマニュアルセイフティは無かったが、P37(u)にはフレーム左側後部にレバーが追加されている。

登場作品ジャンル使用者備考
BorsTVドラマハンガリー警察37M

このページの画像はArundel Militaria*2及びウィキメディア・コモンズから転載しています。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。


コメントはありません。 Comments/自動拳銃/FEG 29M?

お名前:

*1 (u)は、ドイツ語でハンガリーを意味する"Ungarn"の頭文字。
*2 無可動実銃を販売しているイギリスの会社。

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS