全長 | 銃身長 | 重量 | 口径 | 装弾数(3inシェル時) | 製造国 |
720mm | 470mm | 2.8kg | 12ゲージ | 7+7(6+6)+1 | トルコ |
UTS-15は、トルコの銃器メーカーUTASマキナが開発したブルパップ式ポンプアクション散弾銃である。2011年のIDEXで初披露された。
元はアメリカのスミス アンド ウェッソン社による依頼からスタートしたプロジェクトだったが、S&Wが中途で撤退してしまい、UTASマキナ社が独自に開発を進めたものである。ちなみに同社はS&W向けに散弾銃を生産・OEM供給しているメーカーで、サベージ・スティーブンス社やキンバー社向けにも質の高い散弾銃を製造・供給している。
ベースとなっているのは、特異な設計で知られる南アフリカ製散弾銃ネオステッド2000である。UTASマキナ社は、ネオステッドの開発者からサンプルとパテントを取得し、アメリカの銃器専門家テッド・ハットフィールドの指揮の下、ブルパップ構成とマガジンの方式はそのままに大幅な再設計を行った。
本銃の特徴は、ネオステッド2000から継承した、銃身上に並列配置された2本のチューブラーマガジンである。各マガジンはそれぞれ左右にダストカバー付きの給弾孔を有し、2 3/4インチシェルなら7発、3インチなら6発をそれぞれ装填できる。またマガジン上部には、マガジンフォロワーを操作するレバーが突き出しており、これがシェルの押し出し以外にも残弾のインジケーターとしても機能するようになっている。
射撃のさいは、マガジン後部のレバーを左右にスイッチして、いずれか一方のマガジンから給弾・装填することもできるが、レバーを中央にセットすると、左右交互にシェルが送弾され、切替操作無しに最大15発を連続して発射することができる。この点、オリジナルのネオステッドを始め、KSGやSRM 1216といった他社製マルチチューブマガジン式散弾銃には無いものだが、装填機構の複雑化と装弾数規制による販路の制限&その対応といった課題を引き換えにしている。
本銃のレシーバーはCFRP(炭素繊維強化樹脂)で構成されており、2.8kgという本体の軽量化につながっている。ピストルグリップと左サイドのマニュアルセイフティはAR15/M16系のものが流用された。マガジン上部にはピカティニーレールが備えられており、アイアンサイトや各種光学照準器が装着可能。レシーバーのカバーは上方に展開でき、作動不良を起こした際に迅速かつ容易に対応できる他、ここからマガジンや薬室へのシェルの装填も可能だ。
UTS-15は、方々で多々不具合が指摘されており、評価の低下につながっている。具体的には、マガジンフォロワーのレバーのスロットがゴミの混入につながっていること、マガジンスプリングの動きが渋いこと、マガジン切り替えスイッチが破損しやすいこと、ダブルフィードや排莢不良等マルファンクションの多発、スプリングが錆びやすい、ストックからグリップまでの距離が短すぎる等。しかし適宜改良は行われており、現在は第三世代型が開発されている。
UTS-15のバリエーションには、サンドカラーの"DESERT"、金属部品に防錆メッキを施した、青色ドットマトリクス迷彩の"MARINE"、装弾数を増やすための延長プラグ(3発のものと5発のものがある)が付属する、狩猟用森林迷彩の"HUNTING"、オリーブドラブ一色の"OD GREEN"、ピンク迷彩柄の"MUDDY GIRL"、緑色斑模様の"ZOMBIE GREEN"(限定品)、装弾数10発規制を敷く一部州法に対応した*1コンプライアントなタクティカルモデルの"7+7 BLACK"と"UTS-9*2"等がある。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
PSYCHO-PASS サイコパス 2 | − | − | 項目参照 |
ウォーキング・デッド | − | − | 項目参照 |
グランド・セフト・オートV | − | − | 項目参照 |
コール オブ デューティ: ゴースト | − | − | 項目参照 |
バトルフィールド 4 | − | − | 項目参照 |
ワイルドスピード SKY MISSION | − | − | 項目参照 |
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