・ストーリー
第三次世界大戦の後、勝者となったイギリスは再び世界の中心に返り咲いた。植民地時代へと逆戻りした"元"アメリカ合衆国とは反対に、ノースファイアー党のアダム サトラー(ジョン ハート)政権(後に終身議長に就任)は、徹底的な全体主義を掲げ、監視・管理体制が強化された独裁国家イギリス。
BTN(英国国営放送局)の職員イヴィー ハモンド(ナタリー ポートマン)は、外出禁止時間帯の夜に出掛けた際、ロンドン警視庁公安部の秘密警察《フィンガーマン》に見つかってしまう。絶体絶命の危機に見舞われたところを、"V"とだけ名乗る仮面の男(ヒューゴ ウィービング)に命を救われる。
しかし、"V"と名乗るその男は、国家相手にひとりテロ活動を続け、クラシック音楽の調べに合わせて街を爆破、TV局を不法占拠し、政府要人を次々と暗殺していく、正体不明・経歴不詳の人物だった。
1605年に国王の圧制に反発し国家転覆を図り失敗に終わった「ガイ フォークス」にならって、イギリスの反逆精神の象徴となったその日『11月5日-ガイ フォークス デイ-』に、国民の決起を呼びかける"V"。彼と出会い、自分自身についての真実をも知るようになったイヴィーは、図らずも"V"の協力者となり、自由と正義を取り戻す革命のために立ち上がった―――。
三年間の沈黙を破り、『マトリックス』三部作を創り上げたクリエイターが仕掛ける、近未来サスペンス・アクション。古色漂う優雅さとスタイリッシュな未来空間、クラシックの調べに乗せて国家に破壊を仕掛ける仮面の男"V"。『マトリックス』と比べるとアクションシーンは少ないが、彼が放つセンセーショナルなメッセージには注目だ。
公安部が保有する対違反者制圧部隊の存在や、イギリス軍の制式アサルトライフルがL85A2からG36Eに変更されている(L85の性能を見限ったH&K社からの要望で、G36への変更を余儀なくされたのだろうか?)など、設定的にも興味深い点が見られる(ちなみに劇中登場するイギリス陸軍の兵士は、ヘルメットにフルフェイスタイプのゴーグルを装着しているのだが、これは『マトリックス/パス オブ ネオ』に登場するSWAT隊員の姿に微妙に似ている…)。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
エリック フィンチ | HK USP コンパクト | 発砲無し |
ドミニク | HK USP コンパクト | シルバースライド(発砲無し) |
ピーター クリーディー | SW M586 | 地下鉄ホームの戦闘で使用 |
フィンガーマン (私服捜査官) | ベレッタ M92F | INOXモデルもあり ノーマルモデルは発砲無し |
フィンガーマン (機動隊員) | ベレッタ M92F | コンペンセイター装着 フラッシュライト装着 各回想シーンでも登場 |
グロック 17 | フラッシュライト装着 地下鉄ホームの戦闘で使用 | |
HK MP5K? | 地下鉄ホームの戦闘で使用 | |
イギリス陸軍兵士 | HK G36E | 発砲無し |
イギリス軍兵士 (TV番組の出演者) | モスバーグ M590 | 実銃ではない TVショーで使用 |
イギリス軍兵士 (儀仗兵?) | HK G36E | サトラー議長就任時に登場 発砲無し |
生物兵器研究所 警備兵 | コルト M4A1 | フラッシュライト装着型もあり 発砲無し |
ロンドン警視庁 警察官 | グロック 17 | TV局内で使用 |
ロンドン警視庁 特殊部隊 | HK MP5? | フラッシュライト装着 発砲無し |
フレッド (BTN警備員) | グロック 17 | 発砲無し |
リリマン | コルト ジュニア | ゴールドモデル 聖書の中に隠してある |
テロリスト | AIM | ルーマニア製AKMのクローン銃 バーティカルグリップ装着 ヴァレリーの回想シーンで登場 |
強盗犯 | SW M19 | バレルシュラウド延長型 天井に向けて一発発砲 M29かも? |
Vのアジトの人形 | HK MP5A5? | 発砲無し |
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