アメリカのケル・テックが開発したSUB-2000は、標準的な拳銃弾を使用するセミオート式カービンである。ベースとなったのは同社が1997年に設計したSUB-9カービン。しかし、SUB-9の製造コストが思いの他かかることが判明し、再設計を経た結果、2001年にSUB-2000が登場した。
SUB-2000は法執行機関での運用を想定しており、警察官等の支給拳銃と同じ弾倉が使用できるように設計されている。グリップ内に弾倉を収めるスタイルを採っており、使用可能な弾倉はグロック 17/22、グロック 19/23、ベレッタ 92/96、シグザウエル P226(9mmと.40S&W)、S&W 59/659/5906及び4006など様々。
SUB-2000の最大の特徴は、銃本体を折り畳むことでコンパクトにできる点にある。銃身/ハンドガード部とグリップ/ストック部は、トリガーユニット上部のヒンジ(リアサイト内蔵)で繋がっており、折り畳むと全長のほぼ半分のサイズになる。折り畳むには、トリガーガードを外側に引いてロックを外して折り畳んだ後、バットストックに内蔵されたロックキーでフロントサイトと固定する。
作動方式はブローバック方式。スチール製のストックチューブはコッキングハンドルとボルトを内蔵しており、ハンドルを後退させて左に回すとボルトを固定することができる。
従来の伝統的なピストルカービンは木製でそれなりの重さがあり、折り畳み不可のものがほとんどである。対してSUB-2000は、ポリマーフレーム製で軽量、折り畳むことでコンパクトに携行、主要な自動拳銃の弾倉が使用可能、など民間市場においても好評。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
噂のモーガン夫妻 | 映画 | ヴィンセント | − |
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照