プロイセン王国 ドライゼ銃 / Dreyse Zündnadelgewehr (Dreyse needle gun) 【小銃】 †
プロイセン王国の銃工ヨハン・ニコラウス・フォン・ドライゼによって開発された、世界初の実用的ボルトアクションライフル。1836年に完成し、1841年にプロイセン軍の歩兵銃として採用された。ドライゼ銃は、弾丸と黒色火薬と雷管を紙で一緒に包んだ弾薬を装填し、その底を細い針(ニードル)で突いて弾丸を発射するもので、単発式とはいえ先込め式から脱却していた。 紙製薬莢と後装式ボルトアクションによる連発性能で、前装式小銃を装備した他国歩兵を圧倒し、プロイセン王国を勝利に導く……と思われたが、実際はあまりにも先進的で当時は逆に注目されなかった。 明治時代の日本にも「普式ツンナール銃」の名で輸入されたが、世界初のボルトアクション式ライフルということで数々の問題を抱えており、1866年にフランスが採用した本銃改良型のシャスポー銃などによって、ドライゼ銃の絶対的優位は失われていった。 1870年代に入ると、本銃改良型などによって旧式銃となり、その役目を終え、その後は銃剣格闘などの訓練に用いられた。
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