モデル名 | 全長 | 重量 | 口径 | 発射速度 | 装弾数 | 発射形式 | 製造国 |
MKMS | 1,025mm | 3.9kg | 7.65mm×21 Parabellum 9mm×19 Parabellum 7.63mm×25 Mauser 9mm×25 Mauser | 800〜850発/分 | 40 | S/F | スイス |
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MKMSは、1937年にスイスのシグ社で開発、製造された短機関銃。1930年に同社で開発されたMKMOの派生型である。MKMSとは「Maschinen Karabiner Militär Seitlich」の略称で、側方排莢式軍用マシンカービンの意。
元となったMKMO(Maschinen Karabiner Militär Oben;上方排莢式軍用マシンカービン)は、ジョン・ピダーセン設計のレミントンM51自動拳銃でも知られるヘジテーション・ロックというディレードブローバックの一種を採用していたが、MKMSは構造の簡素化のため、一般的なオープンボルト撃発・ストレートブローバック作動に変更されていた*1。
このシリーズの特徴として、高火力を意図した長銃身と着脱式40連発マガジン、運搬や携行の軽便さを意図した折り畳み式のマグウェル(弾倉装填孔)がある。マグウェルは挿し込んだマガジンごと前方に折り畳んでフォアストック内に収まる仕組みで、長く嵩張る40連発マガジンの取り回しを考慮した設計だった。
レシーバー左側面にはマニュアルセイフティを備え、トリガーの引き代でセミ/フルの切り替えが可能なプログレッシブ・トリガーを有していた。
シリーズはMKMOを基礎として、MKMSのほか、警察向けの短銃身モデルMKPO、MKPSが作られた。ごく少数がスイスの警察、陸軍、バチカンのスイス衛兵に採用されている。国外向けには282挺のMKMSがフィンランドに輸出されて継続戦争で使用された。
いずれも高価な短機関銃であったことからかセールスは低調で、1941年にはすべてのシリーズが生産終了している。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
幼女戦記 | アニメ | アンソン・スー ターニャ・フォン・デグレチャフ | ― |
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