モデル | 銃身長 | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
テキサス・パターソン | 7.5in | 349mm | 1.2kg | .36 | 5 | アメリカ |
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1836年にサミュエル・コルトが設計したパーカッション式シングルアクションリボルバーのパターソンは、リボルバー機構を採用した初の民間向け連発拳銃である。コルトは、ニュージャージー州パターソン市(銃の名称の由来でもある)に自身の最初の会社であるパテント・アームズ・カンパニーを構え、1836〜1842年間に2,350挺を製造した。しかし、業績が悪化し一度は倒産してしまう。その後、債権者で事業提携者のジョン・エーレルスが引き継ぎ、1847年まで500挺を製造した。パターソンは、口径別(.28口径から.36口径)やサイズ別(ポケット、ベルト、ホルスター)で複数のバリエーションが存在する。なかでも.36口径の“ナンバー5 ホルスター(別名:テキサス・パターソン)”は、パターソンを代表するモデルで1,000挺が製造された。
1836〜1838年間に製造された初期型は、後に登場するコルト製M1851やレミントン製M1858と違い、銃本体にローディングレバーが組み込まれていないので、装填の際には部分的な分解が必要だった。また他の多くのリボルバーと違い、フォールディングトリガーという本体内蔵式のトリガーを備えている。これはハンマーをコックすると、本体に折り畳んであるトリガーが下がり使用可能になるユニークな機構である。1839年以降に製造された後期型ではローディングレバーが追加され、装填時に分解する必要が無くなった。また、ニップル(シリンダー後部にある、雷管を装着するための接管)が収まっているシリンダー側面に切り抜き窓が設けられた(切り抜き窓が無いと、使用済みの雷管を取り外す際に、画鋲のような尖ったピンが必要になる)。
装填の一連の流れとしては
1:ハーフコック状態にして、シリンダーをフリーにする
2:銃身を固定している楔を外して、中央軸から銃身とシリンダーを引き抜く
3:各薬室に火薬と弾を込め、専用ツールや棒などで押す(その後、ワックスやラードで薬室口に封をする場合もある)
4:銃身とシリンダーを元に戻して、ニップルに雷管を装着する
初期型には安全装置は存在せず、ハンマーレストの状態ではハンマーは雷管に接しており、何かの衝撃で暴発する危険性があった。そのため装填済みで携行する時は、ハーフコックにするか、1発のみ装填しないでおく方法が取られた。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
ロンサムダブ | 映画 | ロスコ・ブラウン | − |
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