肩に当てることで射撃の体勢(照準のぶれ)を安定させ、発砲時の反動を抑える部品。ショルダーストックやバットストック(Buttstock)とも呼ぶ。小銃をはじめ長物の銃やフルオート射撃の銃に設けられていることがほとんどだが、拳銃用のストックも存在する。精密射撃が求められる狙撃銃には欠かせない部品であり、チークピースを備えている物も多い。材質には木製、金属製、プラスチック製などが用いられる。
ストックには様々な種類があるが、現在はXM8やSCARのように伸縮・折り畳み可能(SCARはチークピースの調節も可能)といったマルチタイプが主流となりつつある。
■ストックの種類
・固定ストック
あらかじめ銃本体に固定されており、基本的に取り外すことはできない。M16のように、ストック内部にクリーニングキットを収納している物もある。
・フォールディングストック(折り畳み式ストック)
室内などでの取り回しを重視し、折り畳むことが可能となっている。横に折り畳めるタイプや前方に倒すタイプが多いが、ウージー?のように機関部の下に折り畳むタイプもある。横に折り畳むタイプの場合は、排莢口を塞がないように設計されている。
またM93Rやグロックシリーズなどの拳銃用ストックもある。
・リトラクタブルストック(伸縮式ストック)
使用者の体格や装備状況(ボディアーマーなど厚みのある服装を着用している場合)に合わせて、ストックの長さが調節可能となっている。
・スライドストック(引き出し式ストック)
リトラクタブルストック同様、長さの変更が可能だが、こちらはストックの収納/引き出しの二択のみとなっている。
・スケルトンストック
軽量化のためストック中央部が肉抜き加工されている。またフォールディングストックの場合、折り畳んだ状態で排莢口を塞いでしまわないための役割も果たしている。
・ホルスターストック
自動拳銃のホルスターとしても使用が可能なストック。フルオート機構を備えたスチェッキンやM712の他、ストックを装着することでバースト射撃が可能となるVP70が有名。
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