モデル | 全長(伸長時) | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 連射速度 | 製造国 |
スタンダード | 465(670)mm | 3.15kg | 9mm×19 | 25/30 | S/F | 600発/分 | スペイン |
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ショート | 410(615)mm | 3.10kg |
Z84は、スペインのスター社(Star Bonifacio Echeverria, S.A.)が製造していた短機関銃である。同社の短機関銃“Zシリーズ”の第3世代にあたり、1984年に開発された。元々はスキューバダイバー用に設計された銃で、水に浸かっても発砲することが可能である。スペイン軍に採用されたZ84は、後にH&K社のMP5に置き換えられるが、現在でもスペイン海軍やグアルディア・シビル(治安警察)など、一部の組織が引き続き使用している。
なお、Z84の前に開発された「Z75」というモデルがあるが、使用弾薬が9mm×23 Largo弾である以外はほぼ同じ構造だとされている(詳細は不明)。
作動方式はブローバック、発火方式はオープンボルト。旧世代のZ45やZ63/Z70ではチューブ型だったレシーバーは、イスラエル製のウージーに似たスクエア型に変更となった。これは、ウージーと同じ「テレスコーピング・ボルト」という構造を採用しているためである。レシーバー右側にボルトと連動しないコッキングハンドル、トリガー真後ろにクロスボルトセイフティ、レシーバー左側にセミ/フル切り替えセレクター、グリップ底部にマガジンリリースボタン、レシーバー真上に排莢口、などを備える。金属製ストック?は、旧世代とは異なり、レシーバー上部に折り畳むタイプになった。また、コッキング操作中にハンドルを離してしまった場合、ボルトをストップさせる「インターセプティング・ノッチ機構」と、ボルトが慣性で後退しないように固定する「イナーシャ・ロック機構」という2つの安全機構が組み込まれている。銃身長が11インチのスタンダードモデルと、8.5インチのショートモデルが存在する。
使用弾薬は9mmパラベラム弾だが、ストッピングパワーを上げるため、弾頭はセミジャケット・ホローポイント弾(SJHP)とソフトポイント弾(JSP)を使っている。
グアルディア・シビルが使うモデルは「Z84 G.C.」と呼ばれ、サイズはオリジナルのショートモデルとほぼ変わらないが、アイアンサイトの形状が異なっている。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
ダブルチーム | 映画 | − | ヤズの部屋の武器庫に置いてある |
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