その名のとおり、歩兵分隊の支援を目的とする自動火器の総称。味方の突撃に追随しながらも同時に制圧射撃による火力支援を行うという設計思想から、フルオート射撃が可能で豊富な装弾数を有し、かつ個人での携行が可能で、主力歩兵銃と弾薬(弾倉)を共用できるなどの特徴をもつ。
軽機関銃・重機関銃・汎用機関銃などと異なりある種の運用形態を指す用語であり、銃器それ自体が「分隊支援火器」というジャンルに属する訳ではない。
しばしば7.62x51mmのものは(5.56mmのものと区別して)「GPMGであり分隊支援火器とは呼ばない」と言われる事があるが誤りである。現にベトナム戦争時代の米軍で「分隊支援火器」として指定されていたのはM60であった。現在では5.56x45mm弾が主流であるため、分隊支援火器もこれを用いるものを指すが、その意味は時代や国によって異なる。
各国でさまざまなものが開発されているが、弾薬(弾倉)のみ共用として新規に設計した軽機関銃クラスのもの(ミニミなど)と、既存の突撃銃などの自動小銃の発展型(RPKやL86A1/A2など)の2タイプがある。前者は高い耐久性を持ち火力に優れるが、機関銃手はライフルとは別の操作方法を習得する必要があり、重量などで携行時負荷も大きい。後者は反対に、既存の突撃銃の訓練を受けた者なら誰でも運用できるうえ、比較的軽便であるが、装弾数や火力に欠ける。
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