UTAS UTS-15 【散弾銃】

#ref(): File not found: ".jpg" at page "UTAS UTS-15"

全長銃身長重量口径装弾数(3inシェル時)製造国
720mm470mm2.8kg12ゲージ7+7(6+6)+1トルコ

 UTS-15は、トルコの銃器会社UTAS Makineが2006年から2012年にかけて開発した12ゲージブルパップポンプアクション散弾銃である。

 UTS-15の誕生には彼のスミス アンド ウェッソンが関わっている。2006年ごろ、S&Wはラインナップ拡充のため、それまで扱っていなかった散弾銃、それもユニークかつタクティカルなモデルを求めていた。そこでS&Wはトルコ出身の銃器会社UTASに開発を委託し、自社ブランドでの発売を計画。開発はアメリカの小型兵器専門家テッド・ハットフィールドの指揮のもと、トルコにあるUTASの施設で行われることとなった。要求を念頭に置いた設計にあたって、南アフリカのトルベロ NS2000を基にすることになり、UTASはそのパテントとサンプルを設計者から手に入れ、設計を開始した。
 初期評価において全面的な再設計が求められ、ブルパップやマガジン位置を残し基礎から設計をやり直したことや、2008年にS&Wがプロジェクトから撤退するという重大な事件もあったが、UTASは開発を継続。紆余曲折の結果、2011年にUTS-15はひとまず完成、その年のIDEXに展示された。生産はアメリカとトルコの工場で行われている。

 UTS-15の作動方式自体は手動式ポンプアクション、特筆すべき点があるわけではない。しかしその他の点においては独創的な特徴が多数見受けられる。まず、その大部分がカーボンファイバーポリマーで構成された本体はブルパップスタイル。コンパクトさにおいて非常に有利である。頬にあたる部分の機関部カバーは簡単に開放でき、薬室の確認やマルファンクションを起こした際の対応が迅速にできる。
 そして外見上、機構上において一番の特徴になっているのが、銃身の上に2本並列に配置されたチューブラーマガジンである。左右それぞれ12ゲージショットシェルを7発ずつ装填でき、チャンバー内に1発装填されてる場合は計15発という多装弾になる。3インチマグナムも装填でき、その場合の装弾数は6発ずつになる。マガジン位置に従ってローディングポートも上部についており、左右で独立している。マガジン切り替えには、アイアンサイトすぐ後ろあたりにある左右可倒のレバースイッチが用いられる。これは左右どちらのマガジンから給弾するか選ぶだけのものではなく、真ん中にポジションを合わせた時には左右のマガジンから交互に給弾できるように変更できる。
 エジェクションポートの位置はグリップの右側すぐ後ろで、ヒンジ式のカバーが付けられている。グリップはピストルグリップ、セイフティはその左側に設けられている。基本的なレイアウトはAR系ライフルに準じているため、操作性はそれなりの模様。バットプレートはラバー製、スリングスイベルも装備されている。レシーバートップには備え付けアイアンサイトのほか、ピカティニーレールが備えられており、光学照準器などの装着が可能。銃身下方、フォアエンドのガイドとなっている部分には、純製のフラッシュライト/レーザーサイトユニットを装着することもできる。レシーバー右側面にはこれのスイッチを配置する場所が用意されている。バレルはクロムラインドボア、チョークは交換可能になっており、ドアブリーチ用のチョークに交換できたり、銃身を延長したりすることも出来る。

 UTS-15のバリエーション展開は、そのほとんどがカラーリングの変更によるものである。砂漠迷彩風に塗られた"DESERT"、青色の迷彩に塗られ、金属パーツにサテンニッケルコーティングを施された"MARINE"、狩猟用の森林迷彩に塗られ、装弾数を増やすための延長プラグ(3発のものと5発のものがある)が付属している"HUNTING"、オリーブドラブに塗られた"OD GREEN"、ピンク色の迷彩風模様が塗られた"MUDDY GIRL"、緑色の模様が塗られた"ZOMBIE GREEN"(限定品)、一部の州の法律に対応するために10連発に改造できる"7+7 BLACK"、切り詰められ、装弾数こそ小さくなったが、より扱いやすくもなった"UTS-9"などがある。

登場作品ジャンル使用者備考
コール オブ デューティ: ゴースト--項目参照

このページの画像はUTAS Makineから転載しています。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。


コメントはありません。 Comments/UTAS UTS-15?

お名前:

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS