モデル | 銃身長 | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
M1910 | 3.15in | 116mm | 425g | .25 ACP | 9+1 | ドイツ |
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M1914 | 3.39in | 152mm | 600g | .32 ACP | 8+1 | |
M1934 | 3.39in | 152mm | 600g |
M1910は、ドイツのマウザー社が開発した、ストライカー方式の小型自動拳銃である。改良モデルのM1914やM1934は、第二次世界大戦中にドイツ国防軍が使用していた他、民間市場でも販売されていた。
作動方式はシンプルブローバック。スライド前方がオープントップとなっており、銃身が露出したデザインをしている。スライドストップ機能はあるが手動のリリースレバーは無く、一度ホールドオープンすると新しい弾倉を入れない限り、スライドを戻すことができない。安全機構として、トリガー後部にマニュアルセイフティ(その下にはセイフティ解除用のボタン)とマガジンセイフティを備えている。マガジンリリースレバーはグリップ底部にある。グリップパネルはバックストラップを覆う一体型で、初期は木製だったが後にプラスチック製も使われている。
同じモデルでも、スライドの形状、セレーションの数や形状、刻印の数や位置などの違いで、複数のバリエーションが存在する。
構造上、M1910は特殊な分解手順をとる必要がある。まず空の弾倉を入れ、スライドを引いてホールドオープンさせる(その後、弾倉は外す)。次にダストカバー先端にあるラッチを回して、銃身を固定しているロッドを引き抜き、銃身を外す。再び空の弾倉を入れてスライドストップを解除し、スライドを前方に引き抜くことで分解させることができる。
「M1910」は1910年に開発された初期モデルで、.25ACP弾を使用する。グリップのバックストラップはストレートタイプ。フレーム左側にトリガーシア組み込み用のラッチがある初期生産モデルは「サイドラッチモデル」とも呼ばれる。「M1914」はM1910の改良モデルで、より強力な.32ACP弾を使用するため、サイズが一回り大きくなっている。「M1934」はM1914の小改良モデルで、グリップのバックストラップがラウンドタイプに変更されている点が外観上の最大の違い。M1914とM1934は部品の互換性がある。
上記のモデル以外にも、9mmパラベラム弾を使用する試作モデル「M1912/14」や、スライド上部にこぶがある少数生産モデル「ハンプバック」などが存在する。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
知りすぎていた男 | 映画 | エドワード・ドレイトン | − |
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