全長(伸長時) | 全幅 | 全高 | 銃身長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 銃口初速 | 製造国 |
770(845)mm | 130mm | 185mm | 375mm | 6kg(未装弾) | 20×42mm | 6/7 | S | 310m/sec | 南アフリカ |
PAW-20(Personal Assault Weapon, 20mm)はジェマコ・エイブリー社のトニー・ネオフィートゥにより設計され、南アフリカのダネル社によって製造・販売されている、ユニークなセミオートマチック・グレネードランチャーである。グリップとトリガーグループが機関部右側面に位置しており*1、一般的な銃と比べて独特なレイアウトとなっている。
作動方式はロータリーボルトで閉鎖するガスオペレーション。銃身及びボルトグループが、発砲時におよそ75mmほどポリマー製ハウジングの中で後座する駐退装置が組み込まれ、携帯火器としては大口径ながら、個人でコントロールできるレベルまで反動を低減させることに成功している。またこの機構を利用して、収納時は若干全長を短くして保管できる。
本体上部には、左右に平行して2つのピカティニーレールが取り付けられており、通常はレシーバー上部のレールにドットサイトやスコープ、ナイトビジョン、右側のグリップ上部のレールにレーザーサイトが取り付けられる。
弾薬は専用に開発された20mm×42弾。全長が110mmの比較的短いストレートケースの弾薬で、6連発のロータリーマガジン、または7連発のボックスマガジンで給弾される。弾頭重量はおよそ110gで、弾種は演習弾(P/P-T)、焼夷榴弾(HEI)、準徹甲焼夷榴弾(SAPHEI)、被帽付曳光徹甲弾(APC-T)の4種が用意されている。榴弾の信管は、いずれも接触信管である。*2
20×42mm弾は、一般的な40mmグレネードに比べ弾頭重量が3/5程度しかないが、初速は4倍に達する。しかも40mmグレネードは最大高25m弱の山なり弾道であるのに対し、20×42mm弾はまっすぐな低伸弾道で到達し、これに速射性をあわせ、ミドルレンジでの制圧力は非常に優れているとしている。有効射程は面目標で1,000m、点目標で600m、制圧火器としては800mまで有効とされる。
射手の戦闘携行弾数はおよそ60〜80発で、M79グレネードランチャーなどと違い、本銃をもって自衛火器を兼ねることができ、他にアサルトライフルやサブマシンガンなど余分な装備を携行する必要がない、としている。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
第9地区 | − | − | 項目参照 |
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