スピードローダー / Speedloader †スピードローダーは、リボルバー用のリロード器具。複数の弾薬を一つにまとめるクリップの一種で、薬室の配置にあわせて弾薬を円形に並べてホールドしており、一度の装填操作でフル装弾することが可能である。リロードの際には、シリンダーに押し込んだのち、ローダーのつまみをひねるとロックが外れ、弾をリリースする仕組みだ。 これのごく簡易なものとして、ムーンクリップというものもある。スピードローダーが円形の台座に弾薬を嵌め込んだものであるのに対し、ムーンクリップは弾薬のリムに薄く切り抜いた円弧状の板を引っ掛けただけのもので、スピードローダーと異なりクリップを外す事無くそのままシリンダーに装填する。台座が無いため扱いには慣れを要するものの、スピードローダーよりリロード手順がシンプルである。ただしスピードローダーに比べて、弾薬がクリップから脱落することがあるため携行にはあまり適さない。このため主にシューティング競技で用いられる。3発ずつの弾をクリップにまとめたハーフムーンクリップ、更に小型の2発だけ弾をまとめた1/3ムーンクリップなども存在する。また、M1917のように、自動拳銃弾をシリンダーに装填するためにムーンクリップを使用するリボルバーもある。 この他、5、6発の弾を一列に並べてまとめたスピードストリップというのもある。これはゴムで作られたクリップの一種で、スピードローダーよりも薄く、小型化されている。一度にフル装填することは出来ないが、ゴムをひねって2発ずつ装填することができる。 このページの画像はウィキメディア・コモンズから転載しています。
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