PM1910 / ПМ1910【重機関銃】

モデル全長重量口径装弾数発射速度製造国
M19101067mm20.3kg7.62mm×54R250発ベルト給弾600発/分ロシア帝国
ソビエト連邦
M1910/301067mm20.3kg7.62mm×54R250発ベルト給弾
1000発ベルト給弾
600発/分ソビエト連邦

 ロシア帝国によって開発された水冷式重機関銃。PMはマキシム機関銃(Пулемёт Максима)の略。
 それまでロシア帝国軍に採用されていたマキシム機関銃のライセンス生産モデルPM1905の改良モデルである。

 第一次世界大戦やロシア革命後のロシア内戦などでロシア帝国軍やソビエト赤軍により運用された。
 ロシア内戦で赤軍が用いたPM1910を後ろ向きに馬車へ搭載したものはタチャンカとして有名である。

 1930年には水冷バレルジャケットに冷却用の水の代わりに手掴みで雪を投入出来る大型の給水口が備えられたPM1910/30が採用されている。

 しかし近代化改修が施された1930年の時点で、水冷式であるために重く嵩張る本銃は既に時代遅れであり、他国ではホッチキス M1914ブローニング M1919などの空冷式重機関銃が登場していた。

 この為ソビエト連邦でもPM1910を更新する空冷式重機関銃の開発が行なわれていたが、大口径重機関銃は1938年にDShKとして完成するも、小口径重機関銃は1939年に完成したDS-39が動作不良が解決出来ずに1941年に生産終了を迎えていた。
 その後1943年にようやくSG-43が完成しこれがPM1910の後継となったが、既に大祖国戦争が勃発してPM1910は戦時体制の下で大量生産されており、終戦を迎える1945年まで量産が続いた為に大祖国戦争においてもPM1910がソビエト赤軍の主力重機関銃となった。

 第二次世界大戦においてPM1910は、多くのメディアで描写されている督戦隊による運用が有名であるが、これら地上での戦いの他、対空機銃としても単装、連装、四連装の銃架と専用の1000発ベルトを装備したPM1910がジープやトラック、装甲列車など数多くの車両に搭載された。

 第二次世界大戦の後にソビエト赤軍で余剰兵器となったPM1910は東側諸国などに供与され、冷戦における多くの戦争で使用された。
 また近年では2014年に勃発したウクライナでの内戦においてウクライナ側武装勢力により運用されている。

登場作品ジャンル使用者備考
War Thunderゲーム自走式対空砲 4M GAZ-AAAの搭載火器
四連装M4銃架
スターリングラード(2001年)項目参照
戦火の中へ項目参照
ドニエプル攻防決戦1941項目参照
ファースト・スクワッド項目参照
ベルリン陥落1945項目参照
ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火項目参照
マイウェイ 12,000キロの真実項目参照
宮崎駿の雑想ノート項目参照

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