モデル | 全長 | 銃身長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
Mle1892 | 945mm | 450mm | 3.1kg | 8mm×50R Lebel | 3 | フランス |
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Mle1902 | 1,125mm | 635mm | 3.6kg | |||
Mle1907/15 | 1,306mm | 803mm | 3.8kg | |||
Mle1916(歩兵銃) | 1,306mm | 803mm | 4.1kg | 8mm×50R Lebel | 5 | |
Mle1916(騎兵銃) | 945mm | 450mm | 3.2kg | |||
Mle1934 | 1,075mm | 570mm | 4.1kg | 7.5mm×54 |
ベルティエ小銃は、1890年頃にフランスで開発されたボルトアクションライフルのシリーズである。鉄道会社に所属していた技術者のアンドレ(もしくはエミール)・ベルティエが考案した案を基に開発が行われたことから、Fusil Berthier(仏:ベルティエ小銃)や、Mousqueton Berthier(仏:ベルティエ騎兵銃)などと呼ばれる。
フランスで使用されていたルベル小銃を補完することを目的として開発された。ルベル小銃は無煙火薬を使用する当時としては先進的な小銃であったが、弾薬が縦列し容器が銃身に並行するチューブ式マガジンであったため、銃を短縮化すると容量が減ってしまい、弾薬も雷管を刺激しないが命中精度に劣るラウンドノーズとするしかなかった。これに対し、ベルティエ小銃は箱型マガジンが採用され、短縮化しても容量に影響はなく、命中精度に優れる尖頭弾を使用することができた。
使用する弾薬は、ルベル小銃と同じ8mm×50R弾である。リムドカートリッジなうえ薬莢のテーパーが強く、レシーバー内に収まるサイズの内蔵マガジンでは容量が3発に限られたことから、後にレシーバー下からはみ出るサイズにマガジンが拡大された。
給弾方式は、マンリッヒャー小銃などと同じ、弾薬を束ねたクリップごと装填するアンブロッククリップ式である。空クリップの排出はマガジン下部から行う。そこから汚れが内部に入り込むこともあったため、Mle1916では蓋が設けられた。トリガーガード前部にあるボタンを押下することで、クリップごと残弾を排出することも可能。また、7.5mm×54弾化の際にはストリッパークリップ方式に変更されている。
マニュアルセイフティは存在しないため、安全な携行のためには薬室を空にする必要がある。
フランス国内では、チューブ式マガジンのために短縮化が難しかったルベル小銃に代わり、初期には主に騎兵や警察向けの騎兵銃としてModéle(Mle)1890や、砲兵向け短小銃のMle1892が開発され、使用された。第一次世界大戦に際しては、簡略化したMle1907/15が開発され、後期には装弾数を5発に拡張しクリップ排出口の改良などを行ったMle1907/15 M16(Mle1916)歩兵銃および騎兵銃も開発され、広く使用されるようになった。その後は戦間期に使用弾薬を7.5mm×54弾に変更したMle1907/15 M34(Mle1934)が開発された。第二次世界大戦前には新型のMAS-36が開発されていたものの、大戦勃発時にはフランス全軍での代替が未了だったため、やはりベルティエ小銃も広く用いられていた。ナチスドイツによるフランス占領時においては、ドイツ軍にGewehr241(f)の名前で使用されていた。
国外向けには、仏領インドシナ兵向けに歩兵銃としてスケールアップしたMle1902、仏領だったセネガル兵向けに小改良を行ったMle1907が開発された。ギリシャやチェコスロバキア、スペインなどでも使用されたとされる。
生産は国営のMAC(シャテルロー造兵廠)、MAS(サン=テティエンヌ造兵廠)で行われたほか、フランスの民間企業やアメリカのレミントンでも行われた。
戦後は主に植民地の部隊や警察で用いられることになり、特に警察においては7.5mm×54弾にコンバートしたモデルが1960年代ごろまで使用されていた。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
速水螺旋人の馬車馬大作戦 | − | − | 項目参照 |
ロング・エンゲージメント | − | − | 項目参照 |
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