モデル | 全長 | 重量(本体) | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
フォルト 12 | 180mm | 830g | 9mm×18 | 12+1 | ウクライナ |
フォルト 12 Curz | 9mm×17 Kurz | ||||
フォルト 12R | 9mm×18ゴムスタン弾 | ||||
フォルト 12G | 9mm×18空包 | ||||
Sokil | 205mm | 910g | 9mm×18 |
フォルト(フォート) 12は、マカロフ自動拳銃の後継としてウクライナの法執行機関にて制式採用された自動拳銃。
1995年ごろ、ウクライナ内務省は旧式化したマカロフの後継となる制式拳銃を要求した*1。それに応えるべく、ソビエト連邦からの独立を果たして間もない1991年に発足し、内務省および各法執行機関へ小火器の生産・供給を請け負うウクライナ・ヴィーンヌィツャ州の国営企業「RPC Fort(НВО Форт)」により設計されたのがフォルト 12である。社会主義体制の崩壊による経済悪化のあおりを食らうなどの逆風もあったが、チェコのチェスカー・ゾブロヨフカから工場機材を購入するなどの策が功を奏し、90年代後半には無事に生産を開始、98年12月21日に内務省により制式採用された。
Cz75やCz83を参考に設計されたといわれるダブルアクション、ブローバックによる作動。12発装弾でありながらダブルカラムマガジンを採用することで比較的コンパクトに仕上がっており、法執行機関だけでなく軍用サイドアームも意識して設計されたことがうかがえる。
初期の生産ロットには品質に問題がある個体がかなりの割合を占め、信頼性を大きく損なってしまったが、工場機材の品質向上によりそのような問題はほとんどなった。現在ではマカロフと比べ、エルゴノミックな形状や装弾数、命中精度などにおいて優れているとされる。
警察機関用に設計されたということもあり、非致死性弾専用のモデルも存在するのが特徴。ゴムスタン弾を発射する「フォルト 12R」、空包や照明弾を発射する「フォルト 12G」などがそれにあたる。また射撃競技用モデルの「Sokil*2(Сокіл:ハヤブサ)」も市販されているなど、ウクライナにおいては一般的にもなじみのある拳銃なのかもしれない。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
S.T.A.L.K.E.R.(ストーカー) | − | − | 項目参照 |
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