モデル | 全長 | 銃身長 | 重量 | 装弾数 | 口径 | 製造国 |
ストップ | 165mm | 95mm | 600g | 7 | .32 ACP / .380 ACP | ハンガリー |
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ベビー | 122mm | 56mm | 400g | 5 |
1911年にオーストリア・ハンガリー帝国のブダペストにあったFÉG(Fémáru-, Fegyver és Gépgyár :《洪》兵器および機械工場株式会社)にて、ルドルフ・フロンマーによって開発された自動拳銃。小型モデルの「ベビー」も存在する。
1912年にはオーストリア・ハンガリー軍に.32ACP弾仕様がPisztoly 12Mとして制式採用された他、第一次大戦後の1919年にもハンガリー陸軍にPisztoly 19Mとして制式採用された。.32ACP弾の低威力が指摘された後には.380ACP弾仕様のPisztoly 39Mが追加制式となり、ハンガリー警察でも1945年まで一部採用され、両大戦期においてハンガリーで大きく成功した自動拳銃となった。生産は1929年までで、合計で360,000挺程が生産された。また、作動方式をシンプルブローバックに変更した「リリプット」も、Pistztoly 29Mや37Mとしてハンガリー陸軍や空軍で使用された。
作動方式は自動拳銃への採用としては珍しいロングリコイル。フロンマーの設計した拳銃ではM1910から続く作動方式で、リコイルショックの低減を見越して採用されたものであるという。トリガーはシングルアクションで、ボルトストップの類は無く、マニュアルセイフティも存在しないが、グリップセイフティがグリップ後方に装備されている。マガジンキャッチは底部にあるコンチネンタルタイプである。また、グリップに取り付ける折りたたみ式のストック?が用意された。
面白い派生型としては、フルオートに改造された「M1917」がある。第一次大戦中、鹵獲されたイタリア製ビラール・ペロサ機関銃を参考に作られたもので、本銃を二挺用意して専用の三脚銃架に固定し、二連装機関銃として用いられた。その際は25連(.380ACP弾用)または30連(.32ACP弾用)マガジンが装備された。
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