・ストーリー
独ソ戦の最中、攻勢を続けるソ連軍に思わぬ敵が現れた。「ホワイトタイガー」と呼ばれる、白みを帯びたタイガー戦車が、たった一輌でソ連軍の戦車部隊をことごとく撃破してしまうのだ。そうして撃破された戦車の中から全身に大火傷を負った戦車兵が発見される。彼は驚異的な回復をみせるも、身元不明で過去の記憶が無かった。イワン・ナイジョノフ(発見されたイワン)と名付けられた上で前線に戻された彼は確かな腕前を持つ操縦手であったが、「戦車の声が聞こえる」という奇人でもあった。
ソ連軍では事態を打開すべく、ジューコフ元帥直々にホワイトタイガーの捜索と撃破が下令される。担当となったフェドトフ少佐はナイジョノフに興味を持ち、彼を改良型T-34-85戦車の操縦手兼車長に任命してホワイトタイガーにぶつけることにした。
やがてナイジョノフが予言した通り、ホワイトタイガーが森の中から霧と共に姿を現し、彼はT-34を駆って対決に臨む。戦いを見守るフェドトフ少佐は、圧倒的な強さ誇る謎のタイガー戦車と、奇跡の復活を遂げた謎の戦車兵に、人智を超えた何かを感じ始める……
・作品解説
原作はロシアの作家イリヤ・ボヤショフの小説『Танкист, или Белый тигр』。独ソ戦を舞台にした戦車対決のミリタリーアクションのように宣伝されたが、実はミリタリーファンタジーと言うべき作品。
本作の為に製作されたティーガーI戦車の1/1レプリカは、その完成度の高さからロシア国外でも注目を集めたが、強度が足りなかったらしく、結局撮影には使用されなかった。作中に登場するホワイトタイガーはIS-2戦車の改造車輌である。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
イワン・ナイジョノフ | USSR トカレフ | − |
フェドトフ少佐 | エルマベルケ MP40 | 発砲なし |
USSR トカレフ | ||
シャリポフ大尉 | エルマベルケ MP40 | |
ソ連兵 | USSR モシンナガン M1891/30 | − |
USSR SVT-40 | − | |
USSR PPSh41 | マガジンはドラム型と箱型の両方が登場 | |
USSR PPS | 恐らくPPS43 | |
USSR DP | − | |
PM1910/30? | ソコロフ銃架に搭載して牽引 | |
USSR PTRD1941 | 担いで運搬 | |
USSR DT | T-34-85の車載機銃 | |
USSR DShKM | ISU-152の車載機銃 | |
USSR 76mm師団砲 M1942 (ZIS-3) | − | |
− | DE 7.5cm Pak 97/38 | 冒頭のシーンで破壊されている |
ラインメタル 7.5cm Pak 40 | 廃村に放置されている |
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