ストレイヤー ヴォイト インフィニティ / Strayer Voigt Infinity 【自動拳銃】

Infinity
全長口径装弾数
(コンペティション・フレームの場合。
左から、コンパクト*1・デューティ・ノーマル・ロング・エクステンデッド)
製造国
モデルによって様々.45ACP
.400Corbon
10/12/13/14/18+1アメリカ
.40S&W
10mmAUTO
9mmx25
.357SIG
10/15/17/21/24+1
9mmx21
9mmx23
.38ACP
17/19/23/29+1

 アメリカのカスタムショップ、ストレイヤー・ヴォイト(現インフィニティ・ファイヤーアームズ)が製作するガバメントクローンのレースガン(競技用自動拳銃)。1911系のカスタムガンながら、そのパーツの大半はSV社内で独自に製作されたものであり、他の1911系カスタムショップとは一線を画したモデルとなっている。

 SVが供給するインフィニティのフレームには、シングルカラムの「トラディショナル・フレーム」と、ダブルカラムの「コンペティション・フレーム」の二種がある。両フレームにみられる、インフィニティシリーズを特徴付けるスライド前端まで延長されたダストカバーは、"IED(インフィニティ・エクステンデッド・ダストカバー)"と名付けられ、SVの経営者であるサンディ・ストレイヤーが、最大手のカスタムメーカーである「STI」に在籍した時代にデザインしたものである。なお、STIは同様のダストカバーデザインの「EDGE(エッジ)」を、1997年に発売しており、現在も多くのIPSCシューターに供給している。
 トラディショナル・フレームは、IED等を除けば、その名のとおり従来の1911フレームである。いっぽうコンペティション・フレームは、STI時代にストレイヤーがデザインした、独特のダブルカラムフレームで、スチール製フレームとポリマー製のグリップ/トリガーガードを組み合わせたものだ。射手のオーダーに応じて様々な組み合わせが可能で、カスタム性に富んでいる。ちなみにトリガーグループはグリップ側に組み込まれているため、交換は容易。同様のダブルカラムフレームをSTIも供給しており、SVもSTIからパーツの供給を受けているとか。
 トリガーやハンマーの形状も特徴的で、何やらおもちゃのピースを組み合わせたようにみえる。SVがインターロッキング・トリガー・システムと名付けたこの仕組みにより、パーツを組み替えるだけで、ストロークなどを変更することが可能である。トリガーグループだけでも15種類、ハンマーも約10種類が用意されている。

 インフィニティのスライドは、オーダーによって(もしくは購入者自身の手で)各種後加工を施すことが前提のため、素の状態ではセレーションはおろか、サイトカットも「INFINITY」のロゴ以外なにも施されない。これらは注文時にリクエストすれば問題ない(日本に住んでいる限り全く関係ないが)。セレーションにもいくつかパターンがあって、直接彫りこむのと、彫りこまないタイプがあり、上の写真のタイプは「ソウトゥース・リア・セレーション」というオーソドックスなもの。

 写真のモデルは、ブラックの6インチレイルドフレーム、グリップにはシグナチュラ・グリップテープ、5.1ガバメントスライドなどを搭載したオリジナルチューンである。

 
モデル説明
1911シングルスタックフレームに、5.1インチのガバメントスライド、6インチのロングスライド、もしくはガバメントスライド(専用6インチガバメントフレームを使用する)を搭載したモデル
コンペティションコンペティションフレームを使用するモデル。基本は1911モデルと同じ。
IEDIEDフレームを使用するモデル。
コンペティションフレーム仕様では、スコープマウントを搭載するためのねじ穴などがあるタイプも存在する。
ハイブリッド俗称(?)。リブバレル*2にガスポートを開け、コンペンセイターの役割を持たせたものを搭載したモデルの総称。STIも同様のデザインをもつ「ハイブリッド」を発表している。コンペンセイターが一体化したモデルもある。
コマンダー4.3インチスライド、デューティフレームを搭載したモデル(本家コマンダーモデルに相当)。
オフィサーズ3.9インチスライド、コンパクトフレームを搭載したモデル(本家オフィサーズモデルに相当)。
コンパクトキャリー
Tiki”ティキ”
デューティフレーム(シングル、コンペティション)にティキスライド(スライドトップにサイティング用の溝を掘る、角を丸くするなどして、引っかかりを無くした)を搭載したモデル。
ハイブリッド仕様のバレルを装備したモデルや、携帯性を重視した、チタンスライドモデルも存在する。
ティキモデルには、スライド右面に”Tiki"の刻印が施されている。
ブルズアイスライド自体にスコープを搭載できるように、トップスライドプロファイル加工を施したモデル。
 
登場作品ジャンル使用者備考
Routesゲームリサ・ヴィクセン
Thing-Thing?項目参照
アリスの照星項目参照
カウボーイビバップ 天国の扉項目参照
ゼロイン項目参照
特捜刑事マイアミヴァイス項目参照
パニッシャー項目参照
メタルギアソリッド4項目参照

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 見比べていないので確かなことは言えませんが、MGS4のRACE GUNは.22LRかそれクラスの小口径拳銃だったと記憶しているので、本銃がモデルならそれをさらに改造したもの、ということになりますね。ただいずれにしてもガバメント系のレースガンである以上、施される改造(トリガープルの軽量化など)も似たようなものが採用されるでしょうから、必然的に外見も似通ってしまうのは避けられないと思います。 -- tobi? 2010-01-29 (金) 04:54:06
  • MGS4のレースガンは38スーパーです。 -- 2010-01-29 (金) 16:07:34
  • 映画版カウボーイビバップのヴィンセントもSVインフィニティ使ってましたので追加お願いします。 -- 名無し? 2010-02-09 (火) 18:45:22
  • バリエーションなどについて加筆しました。 -- 2010-04-14 (水) 20:44:56
  • .357SIGを24発撃てるって...... -- 2012-11-04 (日) 15:44:06
  • グロックの9mmバージョンも33発弾倉とかありますし、携行性を考慮しない競技用ではロングマガジンは幾らでも大きく出来ますからね。ドラムマガジン仕様のハンドガンも動画などでよく見掛けます -- 2012-11-04 (日) 15:59:54
  • MGS4のRACEGUNがハイキャパに見えるのは俺だけ? -- 件の人物? 2013-10-29 (火) 23:46:26
  • 見えるがハイキャパとの相違点もある、どちらかと言えばインフィニティの方が似ている -- DeadMann's? 2014-02-28 (金) 17:51:28
  • あ〜確かに似てるよね。357SIGを24発撃てる件だけどゲーム内では通常のマガジンだったからロングマガジンではないよ -- 2014-04-20 (日) 14:25:47
  • タイムクライシスのはリチャード・ミラーが使用。 -- 2016-01-19 (火) 18:35:17
お名前:

*1 9mmx21・9mmx23・.38ACPにはなし。
*2 スライドのリブ部を切り欠き、そこに合うようにコーンバレルにリブを移植したバレル。

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