スコープなどの各種アクセサリーを装着するためのレール(土台)。『レールマウント』とも言う。
大体はアクセサリーをネジで固定するための、ギザギザの『歯』が並んだ形をしている。
様々な規格が存在し、代表的なものに『ピカティニーレール』、『ウィーバーレール』等が挙げられる。
カスタムガンの世界では、主としてスコープ装着用として以前からよく用いられていたが、軍用の量産品としてはコルト M4が本格的に導入。着脱式のキャリングハンドルとスコープを簡単に交換・装着可能とした。更に特殊部隊向けのSOPMOD M4では、KAC(ナイツアーマメント)製のレイル インターフェイス システムが導入されている。
拳銃ではH&K USPがHK社の独自規格レールを搭載し、先鞭を告げた。なお、USPは結局、より普及したピカティニーレール対応型も登場している。
これら先駆者の成功から、状況に応じて簡単にドレスアップ・カスタマイズ可能なマウントレールの有効性が広く認知され、ステアー AUGやベレッタ M92等、旧来の製品でもモデルチェンジの際に導入する例が増えつつある。
銃器開発・設計の一種の流行として、当面は導入・普及・改良が続くものと思われる。
もちろん便利な面ばかりではなく、いくつかの難点も存在している。
大抵は金属製のため、重くなりやすい。また、ギザギザのレールは別途カバーを付けないと手で保持しづらく、レールの加工精度によっては素手で触ると切り傷ができてしまうこともある。
これらの問題を解決するため、歯を付けるのではなく穴を空け、アクセサリー側のジョイントを差し込んで固定する形式のレールが開発されており、代表的な規格には『KeyMod』や『M-LOK』等が存在する。
直接これらに装着可能な製品も増加しているが、ピカティニーレールでなければ装着できない製品はも依然多いため、これらのレールに必要最低限の長さのピカティニーレールを取り付け、その上にアクセサリーを取り付けることも行われている。
またピカティニーレールよりも肉薄になるため耐久性、耐熱性については劣っており、これらのレールを組み込んだハンドガードでも、照準器のために高い精度が求められる上面はピカティニーレールであることが多い。
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