システム・ウェポン(System Weapon)とは、銃器に考案された構造で、戦場ではさまざまな銃を戦況により兵士が選択する必要があるが、複数の銃器を常に持ち歩く事は重量等の問題で現実的ではないため、新しい概念である「システム・ウェポン」が考案された。
このシステムはメインコンポーネントを共通化することで銃身やストック、照準器などの部品の組み換えを行い、前線レベルで突撃銃、カービン、軽機関銃、などのバリエーション展開が簡単に行える設計で、部品と一緒に部品をもち運び単一の武器で臨機応変に対応できる。
それだけではなく操作のほとんども共通しているため兵士の教育時間も短くて済み、さらには製造ラインも共通のものを使用できる*1と利点が多い。
ただし初期ではプラスティックの開発が進んでおらず欠点があった、それは突撃銃やカービンとして使用した場合は銃そのものが重くなり、重機関銃として使用した場合はやや強度に不安があるといった「帯に短し、たすきに長し」*2状態になってしまうことである。
ユージン・ストーナーがM63で開発したが、しばらく日の目を浴びることの無かったシステム・ウェポンであるがXM8やMASADAといった次世代火器ではプラスティックの性能が向上したこともあってか、この概念が取り入れられている。
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