現在の定義では、ジュネーブ条約の規定で「主に金銭、利益を目的として雇用され、戦闘行為を行う第三国人、及びその集団」を指す。
中世以前の時代には主要な兵制の一形態だったが、フランス革命後の近世以後(中央集権国家成立後)は、主に徴兵された自国民による常備軍(国軍、国民軍)が主流となり、傭兵は補助的な存在となっていった。さらに、現代では傭兵行為自体が国際法で禁じられ、多くの国で自国民が傭兵になることを法的に禁止している。
そのような状況でも違法な傭兵は存在し、活動を続けている。
PMC(民間軍事会社)やフランス外人部隊、あるいはバチカンのスイス衛兵隊などもメディア上で「傭兵」と呼ばれることがあるが、これらは法規的な制約によってその活動と責任を保証された役職であり、現代の定義でいう「傭兵」とは異なる。
特定の組織・部隊に所属しないフリーランスの傭兵も存在する。個人の傭兵の契約は、まずリーダー格の著名な傭兵がPMCなどの雇用主と契約を交わし、その後コネのある他の傭兵とコンタクトをとり、グループ・部隊を編成するという形が多い。
このあたりのプロセスは、傭兵を取り扱ったメディア作品でも、必ずと言っていいほど登場する場面である。
傭兵というと一般には『金次第・金目当て』、『ならず者』というイメージが強く、実際かなり悪質な兵も存在するが、質や実力については千差万別である。また単に金銭目的ではなく、自ら支持する勢力に加勢して戦う義勇兵的な側面を持つこともある。
性格上、政治的に不安定な地域で活動することが多く、また義勇兵的とはいっても、その主義・大義が正当な物かどうかはまた別問題である。表だって介入・支援できない大国の思惑に沿って(あるいは暗黙の了解の元に)、第三国の紛争や政権転覆に関与することもあり、俗に言う第三国の『影の軍隊(Shadow Company)』として働くものもあるようだ。
コンゴやアンゴラ、旧ローデシアなど、政府組織が弱体化、あるいは崩壊し、東西両陣営や旧宗主国の思惑も絡んで複雑化したアフリカの紛争地域は、特に傭兵が活発に活動(あるいは暗躍)した地域として知られている。
傭兵活動に対する取締りが緩かった20世紀ではその行動はそれほど秘匿されておらず、団体行動かつ訓練時の動きを見せない事が不自然でないよう「スポーツチーム」として依頼を受けた国へ移動することが多かった。
登場作品 | ジャンル | 人物名 | 備考 |
暗殺教室 | 漫画 | クレイグ・ホウジョウ ジェス | 伝説の傭兵集団『郡狼』のメンバー |
エースコンバットシリーズ | ゲーム | フェニックス1 | 『1』のプレイヤーキャラ |
スカーフェイス1 | 『2』のプレイヤーキャラ | ||
サイファー | 『ZERO』のプレイヤーキャラ | ||
ラリー・フォルク(Pixy) | 『ZERO』 | ||
パトリック・ジェームズ・ベケット(PJ) | |||
エンジェル・ハート | 漫画 | 楊 芳玉(ヤン・ファンユィ) | 傭兵部隊『黒豹(ヘイバオ)』の隊長 |
機動戦士ガンダム00 | アニメ | アリー・アル・サーシェス | − |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 漫画 | ボルボ西郷 | − |
ジーザス | 漫画 | ジーザス | − |
シティーハンター | 漫画 | 冴羽 遼*1 | − |
伊集院 隼人(海坊主) | 傭兵時代にはコードネーム『ファルコン』を名乗っていた | ||
美樹 | − | ||
戦争の犬たち | 小説 | ジェミー・シャノン | − |
タイムクライシスシリーズ | ゲーム | ワイルドドッグ | 傭兵部隊を率いる*2 |
沈黙の傭兵 | 映画 | ジョン・シーガー | − |
ハード・ターゲット | 映画 | エミール・フーション | − |
ピック・ヴァン・クリーフ | − | ||
バイオハザード6 | ゲーム | ジェイク・ミューラー | − |
ヘルシング | 漫画 | ベルナドット | − |
マーセナリーズ | ゲーム | クリス・ジャコブズ | − |
ジェニファー・ムイ | − | ||
マティス・ニルソン | − | ||
迷彩君 | 漫画 | 野本 | 大学生と兼業 |
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照