ジョン・ブローニングが市販モデルとして初めて設計した自動拳銃である。本銃の前身となるM1899を小型化、改良したもので、1900年から製造が開始された。世界初の携行可能な中型拳銃ということで大ヒットし、11年間で70万丁あまりが生産された。 ちなみに.32ACP弾は本銃のために新規に開発されたもので、以降中型自動拳銃用の銃弾として普及していった。
本銃の最大の特徴は、リコイル・スプリングが銃身の上部に位置し、銃身はスライド下半分に存在することである。ストライカー式の撃発方式を採用しており、リコイルスプリングによってストライカーにテンションを与えている。また、ストライカーがコックされている状態ではシアがリアサイトをふさぎインジケーターを兼ねるようになっている。
1909年に起きた伊藤博文暗殺事件で、実行犯の安重根がこれを使用している。以前には1914年のサラエボ事件で実行犯のガブリロ・プリンチプが使ったのはこの銃とされていた。
64式拳銃というのは北朝鮮でのコピー品で、68式拳銃などに先立って生産された。こちらは主に暗殺用として用いられたようで、通常はサプレッサーが装備されていたらしい。
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